「玉石混淆」の意味とは?(出典・類義語)
【四字熟語】
玉石混淆
「玉石混交」とも書く。
【読み方】
ぎょくせきこんこう
【意味】
優れたものと、劣ったものが混じっていること。
「玉石混淆」という言葉は、価値のあるものとないもの、すごく良いものとあまり良くないものが一緒に混ざっている状況を指すんだ。まるで宝石とただの石が一緒になっているような状況を表しているんだ。
例えば、お菓子の箱の中に、すごく美味しいお菓子とそうでもないお菓子が一緒に入っているとき、それを「玉石混淆」って言うんだよ。
【典拠・出典】
『抱朴子』「外篇・尚博」
【類義語】
・牛驥同皁(ぎゅうきどうそう)
・玉石雑糅(ぎょくせきざつじゅう)
・玉石同架(ぎょくせきどうか)
・玉石同匱(ぎょくせきどうき)
【英語訳】
mixture of wheat and chaff、mixture of the good and bad、jumble of wheat and tares、curate’s egg
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の故事
【故事】
晋(しん)の国の葛洪(かっこう)という人が「近ごろは大人物があらわれず、真と偽が逆になり、宝石と石とが入り混じって本当 になげかわしい。」と批判(ひはん)したことからこの語ができた。(抱朴子 ほうぼくし)
故事を簡単に説明!
「玉石混淆」の言葉の由来は、昔の中国の晋の国にいた葛洪という人の言葉からきているんだ。
葛洪は、その時代には偉い人がいなくて、本当のことと偽のことが逆転してしまい、宝石(つまり良いもの)とただの石(つまり普通のもの)が混ざってしまっていることをとても残念に思っていたんだ。
それで彼は、「近ごろは大人物が現れず、真と偽が逆になり、宝石と石とが入り混じって本当になげかわしい」と言ったんだ。それが「玉石混淆」の言葉の由来となっているんだよ。つまり、良いものとそうでもないものが混ざっている状況を表すようになったんだ。
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の使い方
昨日見に行ったレオナルドダヴィンチの模写展はどうだった?
う~ん。なんだかいいのもあったんだけど「え?」って思うものも多かったかな。
玉石混淆の模写展だったのね。いい作品を模写するのも難しいものね。
いつか本物を見に行きたいなあ!
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の例文
- 観光地のホテルのサービスは、差がありすぎて玉石混淆だ。
- 大規模なフリーマーケットが行われたが、取り扱っているものいいものもあれば悪いものもある玉石混淆したものだった。
- 個々のレストランのメニューは、玉石混淆している。
- 君のお客様に対する態度は、玉石混淆だと思うのだが、自分でもそう思わないかね。
- ネットで見る商品は、どれも魅力的だが、実際は玉石混淆だ。
- 業者が入らずに、個人で取引をするネットオークションのようなものは、物が玉石混淆なので、損をしないためにもしっかりと自分の目で見極め判断する必要がある。
- 同じ清掃業者でも玉石混淆なので、安ければいいというものではない。
- 私たちは、玉石混淆のものづくりより、多少時間がかかっても丁寧なものづくりを心掛けたいと思っております。