【四字熟語】
同工異曲
注意 「同工」を「同巧」「同口」などと書くのは誤り。
【読み方】
どうこういきょく
【意味】
手法や技量が同じであっても、とらえ方、味わいや趣きは様々であること。また、違っているようで実は大体同じようなこと。
【語源・由来】
元々は、音楽の演奏や詩文などについていった。
本来は、音楽を演奏する技術は同じだが、曲目や曲調が異なるの意。
「工」=巧みさや技量のこと。
【典拠・出典】
韓愈「進学解」
【類義語】
・異曲同工(いきょくどうこう)
・大同小異(だいどうしょうい)
・換骨奪胎(かんこつだったい)
【英語訳】
be practically the same
equal workmanship but different style
同工異曲(どうこういきょく)の使い方
いつも家にいるときはどんな歌を聴いているの?
アイドルグループが多いかな。
コンサートにもよく行くよ!
コンサートにもよく行くよ!
最近のアイドルグループは似たようなグループが多いし、
曲も似たような歌ばかりで同工異曲に思えるわ。
曲も似たような歌ばかりで同工異曲に思えるわ。
あまり興味がない人はそう感じるかもしれないよね。
でも、好きな人はどれも全く違うものだとわかるものだよ。
でも、好きな人はどれも全く違うものだとわかるものだよ。
同工異曲(どうこういきょく)の例文
- 海外の2流映画は同工異曲のものと思える
- 新製品といっても既存の従来のものとほとんど同工異曲ではないでしょうか
- 私にとっては、大阪環状線は山手線と同工異曲の線だと思います
- 彼の映画作品が猫を主人公というものが多いが、それだけで同工異曲のメルヘンと混同してはいけない。
- 今度の知事選挙で昨日立ち会い演説会に行ってみたけど、候補者三人の政見は同工異曲で、だれに投票したら良いかわからない
- 一般社員から提出された企画書を数多くみたが、同工異曲のものばかりでオリジナリティ溢れる企画はなかった
まとめ
もともとは音楽や詩文などを語源とした四字熟語です。「手法は同じだが、趣が異なるもの」のことです。「異曲同工」とさかさに言うこともありますが、同じ意味です。例えばですが、同じくらいの技量・演奏力を持ったピアニストが、全く同じ曲を弾いたとしても、味わいは変わってきます。このような「同じ手法なのに違うと感じるもの」を表現します。その意味が転じ、「見かけは異なっているようだが、中身は同じであること」としても使われます。