【四字熟語】
杯水車薪
「一杯の水を以て一車薪の火を救うがごとし」とも読む。
【読み方】
はいすいしゃしん
【意味】
何の役にも立たないこと。
【語源・由来】
「杯水」は杯に一杯の水、ほんのわずかな水のこと。「車薪」は車一台分の薪のこと。杯一杯の水で、車一台分の薪が燃えているのを消そうとするという意味。
【典拠・出典】
『孟子』「告子・上」
【類義語】
・杯水輿薪(はいすいよしん)
杯水車薪(はいすいしゃしん)の使い方
健太くん。泣きそうな顔をしているけれども、また成績が悪かったの?
そうなんだ。努力をしたんだけどな。
あの程度の努力では杯水車薪よ。努力をしたとは言えないわ。
まだまだ努力が足りなかったんだね。
杯水車薪(はいすいしゃしん)の例文
- 五円の募金じゃ杯水車薪、思い切って一万円募金してください。
- 忙しいときに健太くんが手伝いに来てくれたけど、杯水車薪、あれなら来てくれないほうが良かった。
- 冷房費節約のために窓を全開にしてみたけれども、こう暑くては杯水車薪だ。
- そこだけ直しても杯水車薪、全体を直さないと遠くない将来に壊れるでしょう。
- 人員が一人増えたところで杯水車薪というものだ、百人はほしい。