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白板天子【はくはんのてんし】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
白板天子

【読み方】
はくはんのてんし

【意味】
晋が南渡して東晋となり、天子がその象徴である国璽なく即位したことから、北人が東晋の天子を呼んだもの。

【語源・由来】
六朝時代、官位を授けるとき白板に命令を記して任命した。「白板」は何も記していない板という意味。国璽なく即位した天子を正当な手続きを経ずに任官した官吏にたとえた語。晋は北方の異民族の侵攻で慌てて南に遷都したので国璽を持たずに即位した。

【典拠・出典】
南斉書』「輿服志」

白板天子(はくはんのてんし)の使い方

健太
周辺の国々は、あの国の王様を白板天子と蔑んでいるそうだけど、なかなかやり手だそうだね。
ともこ
正式な手順を踏まなかっただけで、能力はあるそうよ。
健太
白板天子と呼んだ人たちを見返すことができるといいね。
ともこ
彼はできた人だから、見返すためじゃなく、国民のためにがんばると思うわ。

白板天子(はくはんのてんし)の例文

  1. 白板天子と言われたりもしましたが、温暖な気候と水資源に恵まれ、国としては経済発展をしました。
  2. 初代皇帝は白板天子と呼ばれていましたが、その後の皇帝も権力はないままでした。
  3. 白板天子と陰で笑われ、民衆を心服させることはかないませんでした。
  4. 周辺諸国に白板天子と馬鹿にされていたので、強さで証明するしかありませんでした。
  5. 急ごしらえの白板天子とはいえ、急場しのぎに選んだわけではありません。

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