【四字熟語】
灞橋驢上
【読み方】
はきょうろじょう
【意味】
詩を作るのに絶好な場所のこと。
【語源・由来】
「灞橋」は長安の東にある灞水(川の名)にかかる橋。「驢」は驢馬の背の上という意味。「詩思は灞橋風雪の中、驢子の上に在り」の略。
中国唐の鄭綮に、ある人が近頃よい詩ができたかと尋ねたところ、鄭綮は「詩興は灞橋風雪の中、驢子の背上にあるときにこそわくもので、今のように俗事にかかわっているうちはよい詩はできない」と答えたという故事から。
【典拠・出典】
『北夢瑣言』「七」
灞橋驢上(はきょうろじょう)の使い方
ここは絶景だね。まさに灞橋驢上だ。
詩が次々と思い浮かぶわ。
今日一日で本一冊分の詩を作ることができそうだよ。
さすが多くの詩人が詩を詠んだ場所なだけあるわよね。
灞橋驢上(はきょうろじょう)の例文
- 詩を作るなら灞橋驢上というけれども、僕はトイレに入っているときによく閃くよ。
- この喫茶店は静かで、心地よい音楽が流れていて灞橋驢上、詩作に励むのにいい雰囲気なのです。
- 灞橋驢上、歌枕をめぐるために芭蕉は厳しい旅に出ました。
- 風光明媚な和歌山市の和歌の浦は、灞橋驢上といわれ、多くの短歌が詠まれてきました。
- 健太くんは器用な詩人で灞橋驢上でなくても、どこでも詩を作ることができるんだそうです。