【四字熟語】
一切合切
【読み方】
いっさいがっさい
【意味】
なにもかもすべての意。全部、残らず。
【語源・由来】
「一切」「合切」とも、全てという意味の語で、二つ重ねることで強調した表現。
(あとに打消しの語を伴い副詞的に用いて)全然。いっさい。「今後は一切合切関知しない」
「合切」は「合財」とも書く。一切合財。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・森羅万象(しんらばんしょう)
【英語訳】
everything
英語例文
彼はその事件について一切合切を述べた。He gave full particulars of the incident
彼はその事件について一切合切を述べた。He gave full particulars of the incident
一切合切(いっさいがっさい)の使い方
先生が、文化祭の劇の配役は皆さんできめなさい、といわれたの。私は大変だから無理ですと言ってしまったの。
そう、どうなったの? 順調にきめられたの?
司会の生徒が先頭をきって進めてくれたから、わたしの言った失言も一切合切ひっくるめて進められた。
よかったね。文化祭頑張ってね。
一切合切(いっさいがっさい)の例文
- グループで研究の発表会をした、一切合切を自分で責任を背負ったほうが楽だった。
- コーヒーの試飲会での失敗は、一切合切、私の責任によるものです。
- エアコンの見積もりは経費一切合切を含めたものでしょう。
- 夕食は冷蔵庫にある一切合切で作れればいいです。
- 彼は私の失言も一切合切ひっくるめて押し流してくれた。
- 地震で家財を一切合切なくしてしまった。こんなことが起きないようにしたいものだ。
まとめ
「一切合切」は、「一切」を強めた言い方で、「一切」よりややくだけた表現。ただし、否定と呼応する用法はない。
津波の被害にあい一切合切をこわされても、天災であるがゆえ悲しみもいえぬまま年月がたつ。忘れられないように語り部からも当時の報告はきくことができる。少しでも心のささえになるように努力していきたい。