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一月三舟【いちげつさんしゅう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

一月三舟の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
一月三舟

【読み方】
いちげつさんしゅう

「いちがつさんしゅう」とも読む。

【意味】
仏の説く道はひとつなのに、様々な解釈があること。

四字熟語の博士
「一月三舟」という四字熟語は、同じ月でも止まっている舟、北に向かう舟、南に向かう舟から見たら、それぞれ違って見えることから、人々がそれぞれの視点で物事を理解するという意味があるんだよ。
これは、人がそれぞれの立場や観点から、世界を違う角度で捉えるということを示しているんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「みんなが同じことを見ても、立場や観点によって違って見える」ってことやな。
例えば、船が動いてるか静止してるかによって、同じ月でも違って見えるんやな。
これは、「自分だけの視点で物事を考える大切さ」を教えてくれる言葉やで。

【語源・由来】
同じひとつの月でも、停まっている舟から見ると動かないが、南へ向かう船からは南へ、北から向かう舟は北へ動いているように見えることから。

【典拠・出典】
『華厳経疏演義鈔』<十五>

【類義語】
・一水四見(いっすいしけん)

一月三舟(いちげつさんしゅう)の解説

カンタン!解説
解説

「一月三舟」っていうのは、みんなが同じものを見ていても、それぞれの視点で違ったふうに見える、っていうことを説明するための言葉なんだよ。この言葉は、仏教の教えが人それぞれで違った意味になるように、という例えから来てるんだ。

だから、「一月三舟」っていう表現は、同じ月でも船の動きによって違った動きに見えることを例えているんだ。たとえば、止まっている船から見ると月は動かないように見えるよね。でも、南へ向かっている船から見ると月は南に動いてるように見えるし、北へ向かっている船から見ると月は北に動いてるように見えるんだ。

この「月」は、「げつ」とも読むことができるんだよ。この言葉の出どころは、「華厳経疏演義鈔けごんきょうそえんぎしょう」という本から来ているんだよ。

一月三舟(いちげつさんしゅう)の使い方

健太
今日授業で、仏教の歴史を学んだんだけど。なんだかよくわからないんだよね~。
ともこ
あらそう?私はとてもわかりやすかったと思うけど・・・どこがわからないの?
健太
だって仏教の一番偉い人は仏陀でしょ?でも浄土宗に浄土真宗に日蓮宗に・・・ってたくさん宗派があるじゃない。これって不思議じゃない?おかしくない?だって一番偉い人は同じ人なんでしょう?
ともこ
一月三舟よ。仏道はひとつだけど、それぞれの受け止め方でそれぞれの意味に解釈されるの。仏教だけじゃなくてキリスト教や他の宗教も同じよ。

一月三舟(いちげつさんしゅう)の例文

例文
  1. 真実はひとつなのに、一月三舟で見る人見る人にとらえ方が変わってしまうので、自分の目で見ることが大切である。
  2. 同じ月なのに見る場所によって変わるので、まさに一月三舟だなあ。
  3. 同じ車なのに、その車を買いたい私とその車を買いたくない妻ではその車に対する印象が全く違ったので、一月三舟だと思った。
  4. 仏教の教えは、一月三舟です。さまざまな人がさまざまな意味に解釈しているので他の人の宗派を馬鹿にしてはいけません。
  5. 好青年な娘の彼氏が、結婚のあいさつをしにきたが、娘を溺愛している夫は終始嫌な顔をしていたので、仏道だけではなく人間にも一月三舟があるのだと実感した。
  6. 数学の答えは一つだが、それを解く方法は一つではない。仏教の一月三舟に通じるものがある。

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