【四字熟語】
遺憾千万
【読み方】
いかんせんばん
【意味】
不本意で心残りなこと。物事が思うようにならず、このうえなく残念に思うさま。
残念でたまらないことこの上ない。
遺憾千万なこと、遺憾千万に思う、などと表現する。
「憾」を「感」と書き誤らないように注意しましょう。
【語源・由来】
「遺」はのこすこと。「憾」はうらみのこと。「遺憾」とは恨んだり、残念で心残りを残すさま。
「千万」は数量が多いことをあらわす。語の下に添えて、程度がはなはだしいことを示す。
「万」の旧字体は「萬」
【典拠・出典】
-
【類義語】
・残念至極(ざんねんしごく)
・残念無念(ざんねんむねん)
・切歯扼腕(せっしやくわん)
・千恨万悔(せんこんばんかい)
・無念千万(むねんせんばん)
【英語訳】
・highly regrettable
・utterly deplorable
遺憾千万(いかんせんばん)の使い方
決勝戦は負けちゃって、残念だったわね。
勝てる試合だったのに、本当に遺憾千万だよ。応援してくれた皆にも申し訳がないよ。
来年は卒業しちゃうから、よけい悔しさが残っちゃうか・・・
この悔しさをばねに、これから先の人生を真剣に生きていこうと強く思うよ。
遺憾千万(いかんせんばん)の例文
- 今回の不祥事は、まことに遺憾千万であり、皆さまに深くお詫びいたします。
- 当県に新幹線開業をさせる計画は見送られ、期待されていた経済効果をあげることができず、まことに遺憾千万です。
- 長く交際していたのに、他の男性と結婚するなんて遺憾千万。何とかもう一度考え直してもらえないだろうか。
- 警察関係者から犯罪者を出したことはまことに遺憾千万で、被害者の方ご家族、世間の皆様に深くお詫び申し上げます。
- 彼はしきりに遺憾千万と言っていたけど、自分のしている事のせいでそうなったのを分かっていないのかしら?
【さざなみ軍記/井伏鱒二】より
けれども遺憾千万であったことには、私は次のような場面に遭遇しなければならなかった。
けれども遺憾千万であったことには、私は次のような場面に遭遇しなければならなかった。