一元描写【いちげんびょうしゃ】の意味と使い方の例文(語源由来)

【四字熟語】
一元描写

【読み方】
いちげんびょうしゃ

日本漢字能力検定
4級

【意味】
小説の登場人物の動向や心理状態、事件の描写を、主人公一人の視点から一元的に表現すべきであるという小説作法。

【語源・由来】
岩野泡鳴の主張した描写論。作品中に作者の視点を担う人物を設定し、すべてをその人物の目を通して観察し、描写してこそ真の人生が描かれるというもの。田山花袋の平面描写に反対して主張された。

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一元描写(いちげんびょうしゃ)の使い方

健太
一元描写って何?
ともこ
現代の小説によくみられる手法で。例えば、監督である主人公がカメラを持って、主人公の主観で撮影した映像のようなものよ。
健太
今では普通だから、小説というものは昔から一元描写なんだと思っていたよ。
ともこ
あら。日本最古の小説と言われている竹取物語は違うでしょう。

一元描写(いちげんびょうしゃ)の例文

  1. 一元描写が提唱される前は、事象の羅列で成り立っていて、起きた事件に対する主人公が起こした行動をもってして心情を推測する必要がありました。
  2. 主人公に視点を固定した一元描写は理解しやすく、主人公に焦点を当て続けた平面描写は、心の内面が読みにくい。
  3. 一元描写とは、作中に取り扱った世界を、その世界に関わる人物の一人から見た世界として描写することです。
  4. 一元描写では、作者が主人公の認識を超えた事柄を述べることはできない。
  5. 一元描写は、主人公の描写についても別の目から見てはいけないので、主人公は、泣きそうでしたというような、主人公以外の存在から見た描写は認められない。
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