【四字熟語】
千客万来
【読み方】
せんきゃくばんらい
「せんかくばんらい」とも読む。
【意味】
多くの客が入れ替わりひっきりなしに来て絶え間がないこと。
商売繁盛のたとえ。門前市を成す。
「千客万来の繁盛」などと表現する。
【語源・由来】
「千」「万」は数の多いことを示す。同じ意味の言葉を重ねて数の多さを強調している。
「万」の旧字体は「萬」。
「来」の旧字体は「來」。
「来」の旧字体は「來」。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・門前成市(もんぜんせいし)
【対義語】
・門前雀羅(もんぜんじゃくら)
【英語訳】
・Thriving business
・Many customers come.
・Overflowing with customers
千客万来(せんきゃくばんらい)の使い方

健太君、帰りに新装開店のカフェに寄って帰らない?

いいよ、寄ってこうか。千客万来で繁盛しているらしいじゃん。

私、サービス券つきのちらしを持っているのよ。

なるほど! そういうのを配っているから、お客さんがひっきりなしに来るんだね。
千客万来(せんきゃくばんらい)の例文
- 文学賞を受賞してからというもの千客万来、マスコミのみならず知らない親戚まで家に訪れるものだから、狭い我が家はてんてこまいの大騒ぎだ。
- あの野球チームの優勝記念セールで、系列のデパートが大セールを開催しているよ! 二割、三割は当たり前、半額商品もあるんだから、終日、千客万来もうなずけるよな。
- 開店早々、私をご指名のお客様で千客万来。目がまわるほど忙しいと思ったら、お酒に酔って本当に目がまわっていた。
- お客様を待っているだけではダメだと、早朝からビラまきに出かけた。すると、昼過ぎから千客万来、たくさんの人々がビラを手に来店してくれました。
- 父は政治家として有名で、お正月には年始の挨拶で千客万来。知らない顔がたくさん家に訪れた。家族だけでお正月を祝えるのは七草を過ぎた頃。そのような家で私は育った。
<源頼朝/吉川英治>より
源氏(げんじ)滅亡と見えたとたんから、六波羅(ろくはら)御門は、牛車、お馬、輿(こし)など、千客万来を呈しております。
源氏(げんじ)滅亡と見えたとたんから、六波羅(ろくはら)御門は、牛車、お馬、輿(こし)など、千客万来を呈しております。
まとめ
千も万もの客が訪れる。商売繁盛。とても縁起の良い四字熟語である。
嬉しさに舞い上がっても、感謝のおもてなしは忘れないように。