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一族郎党【いちぞくろうとう】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

一族郎党

一族郎党の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味

【四字熟語】
一族郎党

【読み方】
いちぞくろうとう

【意味】
有力者を中心に、共通の利害関係で結ばれた関係者。

四字熟語の博士
「一族郎党」この四字熟語は、血縁者とその家臣、家来を指すんだよ。
そして、これが転じて、有力者を中心として、共通の利害関係で結ばれた関係者全体を指すようになったんだ。
助手ねこ
ええな、それはつまり、「一緒に力を合わせて行動する仲間たち」っていうことやな。
なんか強い人の周りに集まって、みんなで一緒に何かをするときに使うんやな。
これは、「一緒に行動する大事さ」を教えてくれる言葉なんやで。

【語源・由来】
「郎党」は家来・家臣の意。血縁者とその家臣・家来が転じて。

【典拠・出典】

【類義語】
・一族郎等(いちぞくろうとう)
・一家眷属(いっかけんぞく)
一味徒党(いちみととう)

【英語訳】
all one’s family and retainers

retainerは「従僕」という意味の名詞。
英文例
主は、一族郎党を引き連れて移動した。The head of the family moved with all his family and retainers.

一族郎党(いちぞくろうとう)の解説

カンタン!解説
解説

「一族郎党」というのは、自分の家族や親戚、それに、自分に仕えている人々のことを指すんだよ。また、一緒に働いている人たちや、自分と同じ目標や利益を持っている人たちのことも指すことがあるんだ。

ここで、「郎党」っていうのは、昔の言葉で、主人のことを仕える人、つまり家臣のことを言うんだよ。「郎党」は、「ろうどう」とも読むことができるし、「郎等」とも書くことができるんだよ。

たとえば、「選挙運動に一族郎党を総動員する」という文は、選挙の運動に自分の家族や親戚、仕えている人たち、一緒に働いている人たちをみんな集めて頑張る、という意味になるんだよ。

一族郎党(いちぞくろうとう)の使い方

ともこ
源氏と平家の物語を読んだんだけど、すごくおもしろかったわ
健太
たしか、平家が全滅するんだよね?
ともこ
そう、一族郎党すべてね。
健太
ぼくも読んでみようかな

一族郎党(いちぞくろうとう)の例文

例文
  1. こうしてその一族は、一夜にして一族郎党すべて滅亡したのであった。
  2. このまま一族郎党を見捨てて一人逃げて良いものか、おおいに迷った。
  3. 戦に負けたその一族は、一族郎党を従えて小島に落ち延びた。
  4. 現代社会では、一族郎党は家族を指すものではなく、会社社会を指している。
  5. 一族郎党を引き連れ、全財産を持った主は、こうしてこの土地に落ち着いた。

一族郎党の文学作品などの用例

  1. 一族郎党を率いなければならぬ責任を負うと、年齢としに関係なく、こうした重厚な風姿を身につけるものかと<辻邦生・西行花伝>
  2. 近頃ではまるっきり音沙汰おとさたもありません。噂には一族郎党、ほとんど全滅だとの事です。〈岡本かの子鯉魚

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