【四字熟語】
一族郎党
【読み方】
いちぞくろうとう
【意味】
有力者を中心に、共通の利害関係で結ばれた関係者。
【語源・由来】
「郎党」は家来・家臣の意。血縁者とその家臣・家来が転じて。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・一族郎等(いちぞくろうとう)
・一家眷属(いっかけんぞく)
・一味徒党(いちみととう)
【英語訳】
all one’s family and retainers
retainerは「従僕」という意味の名詞。
英文例
主は、一族郎党を引き連れて移動した。The head of the family moved with all his family and retainers.
英文例
主は、一族郎党を引き連れて移動した。The head of the family moved with all his family and retainers.
一族郎党(いちぞくろうとう)の使い方
源氏と平家の物語を読んだんだけど、すごくおもしろかったわ
たしか、平家が全滅するんだよね?
そう、一族郎党すべてね。
ぼくも読んでみようかな
一族郎党(いちぞくろうとう)の例文
- こうしてその一族は、一夜にして一族郎党すべて滅亡したのであった。
- このまま一族郎党を見捨てて一人逃げて良いものか、おおいに迷った。
- 戦に負けたその一族は、一族郎党を従えて小島に落ち延びた。
- 現代社会では、一族郎党は家族を指すものではなく、会社社会を指している。
- 一族郎党を引き連れ、全財産を持った主は、こうしてこの土地に落ち着いた。
まとめ
「一族」が血縁者を表し、「郎党」が家来・家臣を表していることから、一族郎党(いちぞくろうとう)は、血縁者と家来・家臣全部を表すようになり、転じて、有力者を中心に利害関係が一致した集団を指す言葉となりました。やや古めかしい言葉なので、今では普通に使うことは無いかと思いますが、昔の戦話などには良く登場します。使う機会は少なくても、意味は知っておいて損はないかと思います。例文にも挙げましたが、現代社会においては、ともすれば家族との絆よりも会社内の人間関係の方が重要視されがちなところもあります。核家族もごく普通の世の中ですので、なかなか一族郎党(いちぞくろうとう)を肌で感じる機会は少ないかと思います。お正月に親戚一同が会した時は、それが一族郎党(いちぞくろうとう)なのだな、と考えてみてください。