一長一短の意味(類義語・英語訳)
【四字熟語】
一長一短
【読み方】
いっちょういったん
【意味】
どんなもの・ことにも、長所(いい面)もある一方、必ず短所(悪い面)もそれにともなってあるということ。
完璧な人や物事はなくて、いい部分もあれば、それと同時に改善できる部分もあるんやな。これは、「全てのことには良い面と悪い面がある」ことを教えてくれる言葉なんやで。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・一利一害(いちりいちがい)
・一失一得(いっしついっとく)
・一得一失(いっとくいっしつ)
・利害失得(りがいしっとく)
・利害得失(りがいとくしつ)
・利害得喪(りがいとくそう)
・尺短寸長(せきたんすんちょう)
【英語訳】
・merits and demerits
・advantage and disadvantage
・Good points and shortcomings
一長一短(いっちょういったん)の解説
「一長一短」っていうのは、何かにいいところもあれば、悪いところもある、ということを言うんだよ。だから完全に全部がいいとか、全部が悪いとは限らないんだ。
例えば、友達のAくんは数学がすごく得意だけど、国語が苦手。それと同じで、人や物事にも長所(得意なところ)と短所(苦手なところ)があるってこと。
「一…一…」ってのは、「ある面は…ある面は…」という意味で、「長」「短」はそれぞれ長所・短所、良い点・悪い点を表すんだ。「一短一長」って言うこともあるよ。
たとえば、「どれも実用化の点で一長一短がある」って言ったら、それぞれのものには使う上で便利なところもあれば、問題点もある、という意味になるんだよ。
一長一短(いっちょういったん)の使い方
一長一短(いっちょういったん)の例文
- A社のエアコン、リーズナブルなんだけど、音がうるさいんだよね。まあ、どんな製品でも一長一短はあるけどさ。
- 彼女の竹を割ったような性格、はっきりしていていいのだけど、ともすれば断定的で気の弱い子にはきつく感じるんだよね。一長一短といったところかな。
- 窓口の一本化で手続きは簡素化したものの、本件のようなどれにも該当しない場合は取りこぼしになる。この策は一長一短と言えよう。
一長一短の文学作品などの用例
- 「馬も悪くはないが、しかし、まあ一長一短というところだろうな。」あいまいに誤魔化ごまかした。<太宰治・新釈諸国噺>
良い点と悪い点が共に存在するというイメージだね。