【四字熟語】
蝸角之争
【読み方】
かかくのあらそい
【意味】
カタツムリの角の上で争うように、大局から見れば小さなことや利益にこだわって争うことのたとえ。

「蝸角之争」は、カタツムリの角の上に二つの国があり、領土を争ったという『荘子』の寓話から生まれた言葉だよ。広い視点から見れば小さな争いだと気づかせるんだ。

自分たちには大問題でも、少し視野を広げると違う考え方ができるかもしれないニャ。
【語源由来】
かたつむりの角の上での争いということから。
「蝸の左角に国する者有り、触氏(しょくし)と曰(い)う。蝸の右角に国する者有り、蛮氏(ばんし)と曰(い)う。時に相与(あいとも)に地を争いて戦い、伏尸(ふくし)数万、北ぐるを逐(お)いて旬有五日(じゅんゆうごじつ)にしてしかる後に反(かえ)る。」
蝸牛の左の角には触氏という者の国があり、右の角の上には蛮氏という者の国がある。あるとき、両者が領土を争って戦って、数万人もの戦死者が出て、逃げるものを十五日も追いかけて、そのあとに引き上げた。
という、寓話が由来とされている。
この話を聞いた梁(りょう)の恵王(けいおう)は、ばかばかしい作り話だと笑ったけれど、限りなく広い宇宙に比べて、他国への攻撃に悩む自分の状況と変わりないと気づいたことに基づくとされる。
【典拠・出典】
『荘子』「則陽」
【類義語】
・蛮触之争(ばんしょくのあらそい)
・蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)
【英語訳】
a quarrel over trifles; a petty dispute
蝸角之争(かかくのあらそい)の使い方

班で使うペンの色をめぐって、二人がずっと言い争っているんだ。

大事なのは発表の中身なのにね。

細かなことにこだわり続けるのは蝸角之争かもしれないね。

まず発表の目的をみんなで確かめよう。
蝸角之争(かかくのあらそい)の例文
- 担当する席を一つめぐって言い争う姿は、蝸角之争を思わせた。
- 小さな手柄の取り合いを続けるのは、蝸角之争だと諭された。
- 二つの部署は細かな権限をめぐる蝸角之争をやめ、協力を選んだ。
- 広い視野を持てば、その対立は蝸角之争にすぎないと気づくかもしれない。
- 先生は『荘子』の蝸角之争を紹介し、争いを見直す大切さを話した。
まとめ
「蝸角之争」は、カタツムリの角の上で領土を争うという『荘子』「則陽」の寓話に由来します。大きな世界の中では小さなことに過ぎない争いを指します。故事には戦死者が出る描写もあり、現実の犠牲を軽く扱うためではなく、争いを大局から見直す教えとして理解するのが適切です。


















