著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

干将莫邪【かんしょうばくや】の意味と使い方や例文(故事・出典)

【四字熟語】
干将莫邪

「干将莫耶」とも書く。

【読み方】
かんしょうばくや

【意味】
名剣のこと。

「干将」は中国春秋時代、呉の刀鍛冶かたなかじの名。「莫邪」はその妻の名。

【故事】
「呉越春秋」闔閭内伝の故事から。中国の呉の刀工干将が呉王の命で剣を作るとき、妻莫邪の髪を炉の中に入れて初めて会心の作を得た。その二振りの剣のうち、陽を「干将」、陰を「莫邪」と名づけたという。

【典拠・出典】
呉越春秋』「闔閭内伝」

干将莫邪(かんしょうばくや)の使い方

健太
ともこちゃん。これを見てよ。
ともこ
これは干将莫邪ね。どこで手に入れたの?
健太
蔵に眠っていたんだよ。いくらで売れるかな?
ともこ
家宝かもしれないのに簡単に売っちゃだめよ。

干将莫邪(かんしょうばくや)の例文

  1. この美術館には、徳川家の干将莫邪が収蔵されている。
  2. 健太くんは、遺産として莫邪を受け取った。
  3. 古ぼけているけれども、僕の目は騙されない、これは干将莫邪だ。
  4. 干将莫邪を手にした剣豪健太くんは、歓喜の声を上げた。
  5. 古道具屋に干将莫邪が二束三文で売られていた。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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