【四字熟語】
黔驢之技
【読み方】
けんろのぎ
「けんろのわざ」とも読む。
【意味】
自分の稚拙な腕前を自覚せずに示して恥をかくこと。また、見かけ倒しの劣った腕前・技量。
【語源・由来】
ある人が、ろばのいない黔州にろばを連れて行き、山の麓でそれを放した。とらは大きなろばを見て初めは恐れたが、ろばに近づいて蹴られ、逆にその力のなさを見破り、ついにこれを食い殺してしまったという故事から。
【典拠・出典】
柳宗元「三戒」
黔驢之技(けんろのぎ)の使い方
あのアイドルグループは歌って踊ってすごく格好いいわよね。
そうかな?派手な衣装で踊っているだけで、大した動きはしていないし、歌も口パクだよ。
ええっ。そうなの?黔驢之技だったのね。だまされていたわ。
アイドルってそういうものだよ。
黔驢之技(けんろのぎ)の例文
- 自分は歌がうまいと思いこんで黔驢之技となった「マダム・フローレンス」という映画を見ました。
- 自分は天才だと思っていたのに、全国レベルでは黔驢之技レベルでした。
- 二重跳びができることを自慢したら、友人は三重跳びができたので黔驢之技でした。
- せっかく時間を作って見に来たのに黔驢之技だった。
- いつも自慢げに語っていたから、よほどうまいのだろうと思っていたのに黔驢之技だった。