著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

克伐怨欲【こくばつえんよく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
克伐怨欲

【読み方】
こくばつえんよく

【意味】
勝ち気、自ら誇る、うらむ、むさぼるの四つの悪心のこと。

【語源・由来】
「克」はむやみに勝ちたがること。「伐」はみずから功を誇ること。「怨」はうらみ、「欲」はむさぼること。

【典拠・出典】
論語』「憲問」

克伐怨欲(こくばつえんよく)の使い方

健太
ともこちゃんに勝ちたくて、がんばってテストで80点を取ったんだすごいでしょう?
ともこ
すごくないわ。克伐怨欲のうち、「克伐」をおかしているじゃないの。しかも私は100点よ。
健太
くやしい。ともこちゃんを恨んでやる。そしてストレス解消のためにケーキの食べ放題にいってくる。
ともこ
あー。克伐怨欲、すべてそろったわね。

克伐怨欲(こくばつえんよく)の例文

  1. そんなに欲張ってはいけない、克伐怨欲というじゃないか、みんなにも分けてあげなさい。
  2. 自分で自分のことをイケメンというなんて、克伐怨欲、よくないなあ。
  3. 人を恨むと、克伐怨欲というように悪い心で、自分自身にとってもよくないことですよ。
  4. 鬼の首を取ったように自分の手柄を誇っているけど、克伐怨欲というようにみっともないです。
  5. 向上心は素晴らしいけれども、いつも一番じゃないと気が済まないのは、克伐怨欲の一つ、悪心だと思う。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。