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面従後言【めんじゅうこうげん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

面従後言

面従後言の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
面従後言

【読み方】
めんじゅうこうげん

【意味】
面と向かったときはこびへつらって従うが、陰ではあれこれと悪口を言うこと。

四字熟語の博士
「面従後言」という四字熟語は、人の顔を立てて言うことは聞くけれど、その後で裏で悪口を言うという行為を表しているんだよ。
その人の目の前では従うように見せかけ、背後では文句を言うという意味だ。
助手ねこ
ほんまやな。それはもう、「人の前ではニコニコ、裏ではグチグチ」ってことやろ。
顔見て、あいづち打って、でも心の中ではもんもんと文句を言うんやな。
これは、「表と裏の違い」を教えてくれる言葉やな。

【語源・由来】
「面従」は人の面前でだけ従うこと。「後言」は陰で悪口を言うこと。

【典拠・出典】
書経』「益稷」

【類義語】
・面従背毀(めんじゅうはいき)
面従腹背(めんじゅうふくはい)
・面従腹誹(めんじゅうふくひ)

面従後言(めんじゅうこうげん)の解説

カンタン!解説
解説

「面従後言」っていうのは、ちょっと変な表現だけど、これはある人の前ではニコニコして従って見せるけど、その人がいないときには陰でグチグチ文句を言ったりすることを言うんだよ。

「面従」ってのは、直訳すると「顔を向けて従う」って意味で、つまり、その人が目の前にいるときはきちんと従って見せることさ。「後言」は「後で言う」って意味で、その人がいないときに文句を言ったりすることだね。

だから、「面従後言」は、言ってみれば「裏表のある行動」ってことになるね。「面従後言する家来」って言うと、表では主人に従って見せているけど、陰では主人の悪口を言っているような家来のことを指すんだよ。

ちなみに、この言葉は『書経しょきょう』という古い中国の書物から来ているんだよ。

面従後言(めんじゅうこうげん)の使い方

健太
僕はクラスメイトの彼が嫌いだ。
ともこ
どうしたの?健太くんが人の事を悪く言うなんて珍しいわね。
健太
彼は、面従後言なんだよ。先生の前ではおべっかを使うのに、生徒の前では先生の文句を言っているんだ。
ともこ
そういう子はよくいるわよね。気にしないことが一番だと思うわ。

面従後言(めんじゅうこうげん)の例文

例文
  1. 面従後言を控えていただき、言いたいことは直接僕に言ってください。
  2. 普段はともこちゃんに媚びているのに、陰では文句を言うなんて、面従後言で最低だな。
  3. 彼女は、面従後言で、ママ友の輪から外されました。
  4. 面従後言されるような上司になりたくない。
  5. 面従後言しなくてもいいように、意見を言いやすい雰囲気を作るようにしています。

面従後言の文学作品などの用例

  1. 今にして思えば面従後言やからは意中に毒蛇を包んでいたのである。<舟橋聖一・りつ女年譜>

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