著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

三日天下【みっかてんか】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

三日天下

三日天下の意味(語源由来・類義語)

意味

【四字熟語】
三日天下

【読み方】
みっかてんか

「みっかでんか」とも読む。

【意味】
権力を握っている期間が、きわめて短いことの形容。

四字熟語の博士
「三日天下」という四字熟語は、国や組織のリーダーとして活動する期間が非常に短いことを表しているんだ。
ちょっとした間だけ、リーダーになることからきているんだよ。
助手ねこ
あー、それはな、頂点に立つ時間が「ほんのちょっと」ってことやな。
ちょうど三日間だけ王様になるような感じやな。
でも、それでもその短い時間を大切にすることが大事なんやで。

【語源由来】
戦国時代、明智光秀が本能寺で織田信長を討って天下をとったが、十数日で豊臣秀吉に討たれたことから。

【典拠・出典】

【類義語】
・三日大名(みっかだいみょう)

三日天下(みっかてんか)の解説

カンタン!解説
解説

「三日天下」っていうのは、なんとなーくだけど、ご飯を食べるくらいの短い時間しか権力を持てなかった、っていう意味なんだよ。

ほら、昔の日本に戦国時代っていうのがあったんだけど、そのときに一人のすごい武将、明智光秀っていう人がいて、彼が一番偉い織田信長を攻撃して、自分が天下人(一番偉い人)になったんだ。

でも、残念なことに、彼がその偉い地位にいられたのはほんの短い間、数日しかなくて、すぐに別のすごい武将、豊臣秀吉に倒されちゃったんだよ。だから、「三日天下」っていうのは、そういうことを言うんだ。

「三日」は、すごく短い時間を意味するんだよ。「天下」は、全てを支配してる、一番偉い地位を意味するんだ。

だから、「三日天下の政権」って言うときは、短い期間しか政権を握れなかった、すぐに変わっちゃった政府のことを言うんだよ。

三日天下(みっかてんか)の使い方

健太
ともこちゃん。聞いて。世界記録を更新したんだよ。
ともこ
へえ。すごいわね。がんばったのね。
健太
うん。でも、三日後に違う人にまた記録更新されたんだ。
ともこ
三日天下だったのね。また抜き返せばいいじゃないの。

三日天下(みっかてんか)の例文

例文
  1. もしも三日天下に終わったとしても、私が成し遂げたこの仕事は残っていくに違いない。
  2. 王者に返り咲くも、次の試合であっけなく王者を奪われ、三日天下でした。
  3. 三日天下かも知れないけれども、とにかく今は、私は英雄だった。
  4. 方々に手を回してようやく社長に就任したのに、かつての悪事がばらされ、三日天下に終わりました。
  5. 空手部の部長になったのに、天才空手少年の健太くんが転校してきたため、部長の座は健太くんに奪われ、三日天下に終わりました。

三日天下の文学作品などの用例

  1. ヤミ屋の御時世よ。インフレの終ると共に、誰かさんの三日天下も終りを告げます<坂口安吾ジロリの女>
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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