著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

名聞利養【みょうもんりよう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
名聞利養

【読み方】
みょうもんりよう

【意味】
名誉と財欲に執着すること。

【語源・由来】
「名聞」は世間の評判。「利養」は財を得て身を肥やすこと。

【典拠・出典】
菩提心論

名聞利養(みょうもんりよう)の使い方

ともこ
健太くんのおじいさんは、4月に定年退職をしたのよね?
健太
うん。今まで名聞利養を求めて生きてきたんだけど、これからはそんなものをすべて捨て去って静かに余生を過ごすといっているよ。
ともこ
へえ。でもまた名聞利養を欲したりしないかしら。
健太
定年退職をして肩書がなくなるとただの人っていうからね。また名聞利養を求めたくなるかもね。

名聞利養(みょうもんりよう)の例文

  1. 名聞利養は最も卑しい行為で、忌むべきものだと考えます。
  2. 君のような名聞利養の心をもった人間は愚か者です。
  3. 人は優位に立ちたい、認められたいという欲求をもつものなので、名聞利養にとらわれることなく、清らかに生きていくことは意外と難しいです。
  4. 聖人君主とは、名聞利養を断ち切ることができる強い心の持ち主だと思います。
  5. 名聞利養のために生きることはとてもむなしいことです。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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