【四字熟語】
温故知新
【読み方】
おんこちしん
日本漢字能力検定
5級【意味】
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。
「温古知新」と書くのは誤り。
【語源・由来】
孔子(こうし)が弟子たちに言った言葉からこの語ができた。 「温」はたずね求める意。一説に、冷たいものをあたため直し味わう意とも。「故(ふるき)を温(たずね)て新しきを知る」または「故(ふるき)を温(あたた)めて新しきを知る」と訓読する。
【類義語】
・覧古考新(らんここうしん)
【英語訳】
visiting old、learn new
英語例文
温故知新の精神で臨む。Try to find a guide into tomorrow by taking lessons from the past.
温故知新の精神で臨む。Try to find a guide into tomorrow by taking lessons from the past.
温故知新(おんこちしん)の使い方

理科の実験で行き詰まった〜

古い事を研究して新しい知識を会得することだね。温故知新も大切だね。

はい、以前学習したことを思い起こしながら研究する。

結構楽しく実験できると思うよ。
温故知新(おんこちしん)の例文
- 大事なのは温故知新だ、過去の書物を読んで歴史を学ぶ。
- 祖母は温故知新の精神の持ち主で、今は母よりもパソコンにくわしくなりました。
- 大事なのは温故知新だ、過去の書物をよく読んだ上で研究を進めていきたい。
- この土地の歴史をお年寄りに尋ねて回ったことは、私にとって温故知新の体験だった。
- 近世の歌劇に改良が加えられ、発展したというブロードウェイミュージカルには、温故知新の精神が息づいている。
まとめ
『温故知新』は、孔子という人が言った言葉。
『温』は肉をとろとろになるまで煮詰めること、『故』とは昔のことという意味。
誰かに何かを教えるためには、その何かに付随するいろいろなことに習熟していないとならないのです。そうしないと、誰かに何かを教えることはできません。つまり、「温故知新」の本当の意味とは、「故きをたずねて新しきを知る」ではなくて、「故きを(大切に)温めて新しきを知る」なのです。誰かに何かを教えることができるくらいにしっかりとそのことを研究し、習熟したのならば、新しいことを知ることもできるでしょう。