【四字熟語】
三三五五
【読み方】
さんさんごご
【意味】
あちらに三、こちらに五、というように散らばっていることから、人や家が散在するさまをあらわす。
また、少人数ずつで連れだって動くこと。転じて、ひとびとがちらほら道を行く(歩く)ようすの表現にも使われる。
三三五五集まる→三人、五人ずつと、ちらほら集まるという意味
【語源・由来】
採蓮曲という詩から出た言葉に『三三五五映垂楊(さんさんごごすいようにえいず)』という一文がある。
これは『三人五人がしだれ柳(垂楊)の影に見え隠れしている』と詠われている。
【典拠・出典】
李白「採蓮曲」
【類義語】
・三三両両(さんさんりょうりょう)
・三々五々(さんさんごご)とも書く
【英語訳】
・in groups of twos and threes
・in small groups
三三五五(さんさんごご)の使い方
このラーメン屋は5時半オープンなのに、すごく並ぶんだ。だから早めに来たんだよ。正解だったろ?
そうかしら? 私達先頭よ。こんなに早く来なくても良かったと思うわ。まだ誰も来ないじゃない・・・
そんな事ないよ、ほら三人来た。その次は五人来たよ。その後も続々と来ているよ。
本当だ。三三五五集まって来たわ~。少し遅れてたら、一番に入れないところだったわね。
三三五五(さんさんごご)の例文
- マンション建設反対の会合は、最初こそ人が少なかった。しかし時間が経つにつれ、マンション建設に反対する人達が三三五五あらわれ、やがて満席となった。
- コンサートが終了するや、ファンたちが三三五五に散っていく。
- 人気女優の会見が終わり、記者たちは三三五五会場を後にした。
- 小鳥たちは日が沈むと、三三五五寝床に帰っていった。
まとめ
少人数ずつが組となりバラバラと移動するようすや、少しずつの物事を表現する。
三や五でなく二や四でも良いような気がするが、古代中国の思想では奇数は吉祥を偶数は陰をあらわす。
そのため、縁起の良い奇数を連ねたのが由来だと思われる。
古(いにしえ)から人々は一つ一つの言葉に縁起をかつぎ、物事が良い方向に運ぶよう願いをこめたのだ。
奇数が含まれる言葉は他にもあり、おもでたい言葉が多いのは興味深い事柄だといえる。