政教分離の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【四字熟語】
政教分離
【読み方】
せいきょうぶんり
【意味】
政治と宗教の結びつきを断つこと。
宗教団体が政治に介入しない、また、政府が特定の宗教団体や個人の信仰に干渉しないという原則。
国家と教会の分離を定めたもの。
ええなぁ。つまり、「政治の世界と宗教の世界は、お互いにせっかくのおせっかいは禁止」ってことやんな。
宗教団体が政治に手を出したり、政府が人々の信じるものに口を出したりするのは、おっさんでもやりたくないねんな。
それは、「自分のことは自分で決める自由」を大切にするための原則やな。
宗教団体が政治に手を出したり、政府が人々の信じるものに口を出したりするのは、おっさんでもやりたくないねんな。
それは、「自分のことは自分で決める自由」を大切にするための原則やな。
【語源・由来】
「政教」は政治と宗教。
「分離」はそれぞれをはなすこと。
古くから世界中のあらゆる国で問題となってきた、政治と宗教の関わりを分離させるよう憲法上で定めた原則。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・祭政分離 (さいせいぶんり)
【対義語】
・祭政一致(さいせいいっち)
・政教一致(せいきょういっち)
【英語訳】
・Separation of church and state
・politico-religious separation
・separation of politics and religion
・separation of state and religion
・separation of state from religion
・separation of politics from religion
政教分離(せいきょうぶんり)の解説
カンタン!解説
「政教分離」っていうのは、政治と宗教がお互いにじゃましあわないように、という考え方やルールを国が決めてることだよ。
「政教」とは、政治と宗教のこと。「分離」っていうのは、それぞれを別々にすること。
この考え方は、世界中の国々でずっと大事な話題として取り上げられてきたんだ。政治と宗教がどのように関わるべきかをはっきりと分けるために、国のルール、つまり憲法で決めているんだ。それが「政教分離」なんだよ。
政教分離(せいきょうぶんり)の使い方
今日の歴史の授業で習った「島原の乱」、なんか考えさせられちゃったわ。
天草四郎を総大将とした、キリシタン弾圧に対する大規模一揆だよね。
今は宗教の自由って言葉があるくらいなのに、昔は特定の教えを信じる人を迫害していたなんて・・・
それだけ宗教が国家や国民に与える影響が大きいってことなんじゃないかな。そういう歴史があって、政教分離という原則が憲法で保障されるようになったんだよ。
政教分離(せいきょうぶんり)の例文
- 政教分離が原則としてあるので、特定の宗教団体が政治をしたいと思ったら、別に政治団体を作らなければならない。宗教と政治とは別個の存在にする必要があるのだ。
- アメリカは政教分離の国。
- 宗教の覇権争いへの反省から全ての思想を認め、国家は宗教に関与しないとして、宗教の自由と政教分離が掲げられた。
- 今回の裁判は政教分離の原則に基づき、違憲とする!
政教分離の文学作品などの用例
- 大化の改新の一つの大きな目的は、政教分離にあつた。さう言ふよりは、教権を奪ふ事が、政権をもとりあげる事になると言ふ処に目をつけたのが、此計画者の識見のすぐれて居た事を見せて居る。〈折口信夫・最古日本の女性生活の根柢〉
それは、宗教団体が政治に介入したり、国家が宗教団体や人々の信仰に口を出したりすることを避けるためのものだよ。