著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

浸潤之譖【しんじゅんのそしり】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
浸潤之譖

「浸潤」を「侵潤」と書き誤らない。

【読み方】
しんじゅんのそしり

【意味】
水が次第に物にしみこむように、中傷の言葉が徐々に深く信じられるようになること。

【語源・由来】
「譖」は悪口、讒言という意味。

【典拠・出典】
論語』「顔淵」

【類義語】
膚受之愬(ふじゅのうったえ)

浸潤之譖(しんじゅんのそしり)の使い方

健太
インターネット上で某アイドルに対する誹謗中傷が、浸潤之譖というように、じわりじわりと広まっているね。
ともこ
そうね。困った世の中よね。
健太
インターネットでコメントする人も顔や名前が出るようにすればいいのにね。
ともこ
そうできたらいいわね。

浸潤之譖(しんじゅんのそしり)の例文

  1. 社内に健太くんの中傷を広め、浸潤之譖というように、徐々に彼の居場所をなくしていきました。
  2. 敵対する友人が、僕の悪口を言いふらしているようで、浸潤之譖というのか、いつの間にか僕の味方が減っていました。
  3. 浸潤之譖というように、時すでに遅し、誰も僕の無実を信じてくれませんでした。
  4. 噂は光のスピードで広まり、浸潤之譖となりかねない。
  5. 最近、友達がよそよそしいなと思っていたら、浸潤之譖で、僕の悪口が拡散されていたようです。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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