著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

寸草春暉【すんそうしゅんき】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
寸草春暉

【読み方】
すんそうしゅんき

【意味】
両親からの恩や愛情は大きく、それに子がほんのわずかさえ報いることがむずかしいことのたとえ。

【語源・由来】
「寸草」はわずかに伸びた丈の短い草のこと。子の親の恩に報いようとするわずかな気持ちのたとえ。「春暉」は春の暖かい陽光。親の子に対する愛情のたとえ。短い草がどれだけ孝行しても、春の日の光のような親の愛情によって育てられた恩に報いることはできないという意味から。

【典拠・出典】
孟郊「遊子吟」

【類義語】
・寸草之心(すんそうのこころ)

寸草春暉(すんそうしゅんき)の使い方

健太
もうすぐ卒業式だね。
ともこ
そうね。早かったわね。
健太
ここまですくすく育つことが出来たのは両親のおかげだよね。
ともこ
本当にそうよね。寸草春暉というように、恩返ししたくても返しきれない位の大恩よね。それでも感謝し続けることが大事だと思うわ。

寸草春暉(すんそうしゅんき)の例文

  1. 病気がちだった僕をここまで育ててくれた両親に、寸草春暉の気持ちを抱いています。
  2. 三浪して私立の医学部に入学した僕のために学費を工面してくれた父、寸草春暉の思いで胸がいっぱいです。
  3. 中学生時代やんちゃで両親に心配をかけてばかりだったので、大人になった今、寸草春暉の思いを心にもっています。
  4. 反抗してばかりだった僕を温かい目で見守ってくれた両親に寸草春暉の気持ちを抱き、申し訳なさとありがたさでいっぱいです。
  5. 先生に見捨てられても、最後まで僕を信じて見捨てずにいてくれた両親に寸草春暉を感じています。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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