著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

黛蓄膏渟【たいちくこうてい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
黛蓄膏渟

【読み方】
たいちくこうてい

【意味】
水面が非情に静かなさま。まゆずみをたくわえ、あぶらをたたえたような静かな水面という意味。

【語源・由来】
「渟」は水などを深くたたえていること。

【典拠・出典】
柳宗元「遊黄渓記」

黛蓄膏渟(たいちくこうてい)の使い方

ともこ
今日の湖は黛蓄膏渟ね。
健太
そうだね。昨日は風が強くて、海のように波立っていたよね。
ともこ
昨日は水が濁って、茶色になっていたけれども、今日は風が穏やかで黛蓄膏渟、水が澄んできれいね。
健太
本当に。水底の魚が見えるくらいにきれいだよ。

黛蓄膏渟(たいちくこうてい)の例文

  1. 今日は黛蓄膏渟だから、船を浮かべて向こう岸に渡ることができると思いますよ。
  2. 黛蓄膏渟で、魚にこちらの動きが見えて警戒されているから、今日は釣りはできません。
  3. その湖は黛蓄膏渟、まるで空を映した鏡のようでした。
  4. 一匹の鯉が跳ね、波紋が見られましたが、今は黛蓄膏渟、水面は揺れることもなくとても静かです。
  5. この湖は、天気が穏やかで黛蓄膏渟といった状態のときには、富士山が水面に映ってとてもきれいなんだけどね。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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