著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

摩頂放踵【まちょうほうしょう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
摩頂放踵

【読み方】
まちょうほうしょう

【意味】
自分の身を犠牲にして、他人のために尽くすこと。

【語源・由来】
「摩」は磨り減るということ。「頂」は頭頂部のこと。「放」は至る、「踵」はかかとのこと。頭のさきから足のかかとまですりへらすという意味。

【典拠・出典】
孟子』「尽心・上」

摩頂放踵(まちょうほうしょう)の使い方

ともこ
健太くんのお父さんが入院したって本当?大丈夫なの?
健太
うん。働きすぎたみたいだよ。医師として、今まで患者さんのために摩頂放踵してきたからね。
ともこ
自分の体も大事にしないとね。
健太
今回のことで、自分が元気じゃないと患者を救えないって、ようやく気がついたみたいだよ。

摩頂放踵(まちょうほうしょう)の例文

  1. 顧問の先生は、摩頂放踵というように生徒のために休日も働いています。
  2. 盲導犬のジャックは、十年間、目の見えない僕のために摩頂放踵の心で寄り添っていてくれました。
  3. おばあちゃんは、摩頂放踵の姿勢で、地域のためにボランティア活動をしています。
  4. 摩頂放踵の精神でがんばっていく所存であります。
  5. 政治家には、まずは摩頂放踵という精神を学んでいただきたい。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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