著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

低徊趣味【ていかいしゅみ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
低徊趣味

「低徊」は「彽徊」、「低回」とも書く。

【読み方】
ていかいしゅみ

【意味】
世俗を離れて、余裕ある心で自然や芸術にひたる態度。

【語源・由来】
「低徊」は思いにふけり、行きつもどりつするさま。自然主義への反発から夏目漱石が高岡虚子の「鶏頭」の序文で唱えたもの。

【典拠・出典】
夏目漱石「高浜虚子著『鶏頭』序」

低徊趣味(ていかいしゅみ)の使い方

健太
僕のおじいちゃんが、定年後、盆栽を趣味にしているんだよ。
ともこ
へえ。それは低徊趣味ね。のんびり盆栽を育て眺めるなんてうらやましい生き方だわ。
健太
会社員をしていた頃より生き生きとしているよ。
ともこ
いい趣味を見つけたわよね。

低徊趣味(ていかいしゅみ)の例文

  1. 低徊趣味に浸るために、人里離れた場所に休暇用の別荘を建てました。
  2. 兄さんは、アウトドアが好きで、自然と触れ合い、自然を愛でるという低徊趣味を楽しんでいます。
  3. 余生は低徊趣味に浸っていたいので、今はあくせく働いてお金を貯めます。
  4. 働きながらも低徊趣味に浸る余裕がある健太くんがうらやましい。
  5. 時間やお金を気にせずに低徊趣味に浸ることができたら、人生はさぞかし楽しくなるだろう。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。