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屠所之羊【としょのひつじ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
屠所之羊

【読み方】
としょのひつじ

【意味】
刻々と死に迫る人の命のはかなさ。また、悲しみにうち沈むたとえ。

【語源・由来】
屠殺場に連れて行かれる羊という意味から。

【典拠・出典】
大般涅槃経

屠所之羊(としょのひつじ)の例文

ともこ
健太くん、屠所之羊のような顔をしてどうしたの?
健太
うん。羊じゃなくて牛だけど、ドナドナの歌が聞こえるようだよ。とても好きだった子に振られたんだ。
ともこ
なーんだ。余命宣告されたのかと思ったじゃないの。大したことないわよ。すぐに次の恋を見つけるわよ。
健太
今は悲しくてそう思えないよ。

屠所之羊(としょのひつじ)の使い方

  1. 健太くんは、うつむきながら歩き、屠所之羊のようだったので心配しています。
  2. 屠所之羊であることを悟った父は、辞世の句を残しました。
  3. あんなに楽しそうだったのに、屠所之羊のような顔で学校に行くなんていじめられているんじゃないの?
  4. 屠所之羊というように、死期が近づいていく健太くんの姿を見る悲しさに耐え切れず、病院から足が遠のいていました。
  5. 半人前が、いっちょまえに屠所之羊のように、ご飯も食べずに何か悩んでいるぞ。
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北澤篤史サイト責任者
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。

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