著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

読書亡羊【どくしょぼうよう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
読書亡羊

【読み方】
どくしょぼうよう

【意味】
羊の放牧中、本を読んでいて番を怠けたため、羊に逃げられてしまった意。転じて、他のことに熱中しすぎて肝心な仕事をおろそかにすることのたとえ。

「亡羊」は、羊を逃がしてしまうこと。

【語源・由来】
二人の男が羊の放牧をしている最中に、羊に逃げられてしまった。事情を問うと、一人は読書に夢中になっていたと答え、もう一人は博打に夢中になっていたと答えた。読書も博奕も理由の差こそあれ、二人とも羊を逃がしてしまったという点では同罪であるという故事から。

【典拠・出典】
荘子』「駢拇」

読書亡羊(どくしょぼうよう)の使い方

ともこ
健太くん。女の子ばかり追いかけていて大丈夫なの?
健太
学生は青春しないともったいないよ!
ともこ
学生の本業は勉強よ。読書亡羊、恋にかまけて勉強がおろそかになってはいけないと思うわ。
健太
おっしゃる通りです。

読書亡羊(どくしょぼうよう)の例文

  1. 読書亡羊、大事な試験の日であることを忘れて、あたたかい布団の中で二度寝を楽しんでいました。
  2. 大事な商談の約束を忘れて、読書亡羊、高校野球の決勝戦を夢中になってみていました。
  3. プラモデルの製作に夢中になり、読書亡羊、仕事に行くのを忘れていました。
  4. パチンコに夢中になり、読書亡羊、車中に置きっぱなしの子供を忘れる親が少なくないそうです。
  5. 話好きな近所のおばさんと立ち話をしていたら、読書亡羊、買い物をするのを忘れていました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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