著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

倒懸之急【とうけんのきゅう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
倒懸之急

【読み方】
とうけんのきゅう

【意味】
状態が非常に逼迫していること。危急の状況の形容。

【語源・由来】
「倒懸」は手足をしばって逆さにつり下げることで、苦しみのはなはだしいこと。

【典拠・出典】
孟子』「公孫丑・上」

倒懸之急(とうけんのきゅう)の使い方

ともこ
健太くん。倒懸之急のようだけれども、救急車を呼んだほうがいい?大丈夫?
健太
うーん。救急車を呼ぶほどじゃないと思うんだけど、おなかが痛いんだ。
ともこ
でも立っているのもつらそうよ。とりあえず、そこに座る?
健太
倒懸之急だ。すぐにトイレに行かなければ、大変なことになってしまいそうだよ。

倒懸之急(とうけんのきゅう)の例文

  1. 会社の経営が、倒懸之急といった状況だったけれども、ともこちゃんのアイディアでうまく切り抜けることができました。
  2. 血液が不足していて倒懸之急なので、すぐに献血できる人を探してきてください。
  3. 倒懸之急になるまでは健太くんは動こうとしません。
  4. 本当に伝家宝刀を抜かなくてはいけないような倒懸之急なのか、ちょっと冷静になって考えてみましょう。
  5. 一触即発の倒懸之急で、少しさじ加減を間違えれば世界大戦勃発ということになりかねませんでした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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