【四字熟語】
羽化登仙
【読み方】
うかとうせん
日本漢字能力検定
2級【意味】
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。羽が生え仙人になって、天に昇る意から。「羽化」は羽が生えて、空を自由に翔かける仙人になること。「登仙」は天に昇って仙人になる意。
【語源・由来】
出典:蘇軾(そしょく)「前赤壁賦(ぜんせきへきのふ)」
【類義語】
・壺中之天
羽化登仙(うかとうせん)の使い方

昨日は、お父さんの誕生日だったんだけど、お酒をたくさん飲んですごく楽しそうだったの。

そう、お祝いしてあげたんだね。お父さんもうれしかったんだね。

お父さんは、お母さんと結婚してよかったと改めていったのよ。羽化登仙のようだったの。

よかったね。たのしい夜がすごせたね。
羽化登仙(うかとうせん)の例文
- 羽化登仙の心境で寝入ってしまった。
- 古来より、名の知れた仙人が、羽化登仙したおりの国が描かれている。
- 今日は旧友と無礼講の酒宴で飲んで、羽化登仙の気持ちであるが、明日になればいつもと変わらない日常の日々が始まる。
- 今日の酒は飛びきりうまい。羽化登仙の心地だよ。
- 彼から結婚の申し込みがあり、羽化登仙の心持になってしまった。
まとめ
『羽化登仙』とは、人間の身体に羽根が生えて、天上(仙人の世界)に登っていき仙人になることである。
仙人とは古代中国の『道教・老荘思想』において、理想的な心理的境地に到達したとされる隠棲者で、多くは白い髭を伸ばした老人としてイメージされる。道教や老荘思想において、世俗を離れて隠遁する超能力者である仙人に憧れる思想を『神仙思想』と呼んだりもするが、山奥に隠棲する仙人の多くは不思議な超能力(秘術)を用いたり、不老不死であったりする。