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前跋後疐【ぜんばつこうち】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
前跋後疐

【読み方】
ぜんばつこうち

【意味】
進むことも退くこともできず、どうにもならない困難な状態に追い込まれること。

【語源・由来】
老いた狼が前は自分のあごに垂れ下がった肉を跋(ふ)み、後ろは自分のしっぽに疐(つま)ずくという意味。

【典拠・出典】
詩経』「豳風・狼跋」

前跋後疐(ぜんばつこうち)の使い方

健太
どうしよう。
ともこ
どうかしたの健太くん?はやく行かないと遅刻するわよ。
健太
前跋後疐だ。前からはこわい担任の先生が、後ろにはこわい僕の母さんがいるよ。どっちにも進めない。
ともこ
またテストで0点を取ったんでしょう。勉強すればこんな思いをしなくて済むのに。

前跋後疐(ぜんばつこうち)の例文

  1. 前跋後疐、進退これ窮まれり。
  2. 進むも地獄、進まざるも地獄、前跋後疐、僕はいったいこれからどうしたらいいんだろう。
  3. 銀行からお金を借りて自転車操業で何とかやってきたけれども、前跋後疐、もうどうにもならない。
  4. 就職先は決まらないし、貯金は残り少ない、前跋後疐といった状況です。
  5. 知に働けば角が立つ、情に棹させば流される、前跋後疐、この世の中は生きにくい。
ABOUT US
北澤篤史サイト責任者
ことわざ・漢字熟語の専門家、ことわざ学会理事。2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。

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