【四字熟語】
事上磨錬
【読み方】
じじょうまれん
【意味】
実際に行動や実践を通して、知識や精神を磨くこと。
【語源・由来】
明の王守仁(陽明)が学問の修養について述べた語。「事上」は実際の行動や業務を遂行しながらという意味。「磨錬」はねりみがく。修養するのに実際の業務を離れて思索のみをする静座に対して、「事」を離れて「学」があるわけではなく、日常の業務そのものをきちんとこなし、それを通して修養することが真実の学問であるとする。
【典拠・出典】
『伝習録』「下」
事上磨錬(じじょうまれん)の使い方
ともこちゃんのお兄ちゃんは、格好いいし、人格もすぐれているし、勉強もできてうらやましいな。ああいう人になりたい。
あこがれて見ているだけじゃだめよ。事上磨錬しないといけないと思うわ。
がんばったって、ともこちゃんのお兄さんのようになれるんだろうか。
お兄ちゃんだって努力しているのよ。まずは努力しないとね。
事上磨錬(じじょうまれん)の例文
- 失敗を恐れないで、たくさん経験して事上磨錬するべきです。
- 危ないからと子供に禁止ばかり課すのではなく、側で見守り、事上磨錬の手伝いができる親でありたい。
- 事上磨錬しないと、テレビで見ただけでは知ったことにはならない。
- 私の理科の授業は、教科書を読むだけではなく、実験や観察を通して事上磨錬していただきます。
- 今の成功は、日々自分に厳しく、事上磨錬してきた成果だと思っています。