哀鴻遍野の意味(語源由来・出典・類義語)
【四字熟語】
哀鴻遍野
【読み方】
あいこうへんや
【意味】
いたる所に戦いに敗れた兵士やさまよう難民がいるさま。
「鴻」は大雁のことで、「哀鴻」は悲しげに鳴いて飛ぶ大雁のこと。
「遍野」は野原のすみずみまでの意。
「遍野」は野原のすみずみまでの意。
「哀鴻遍野」という四字熟語は、戦闘に負けてしまった兵士や、どこにも行く場所がない難民があちこちにいる様子を描いているんだよ。
なるほどな。それはつまり、「どこ見ても困ってる人たちがいっぱいいる」ってことやな。
みんながみんな戦いで困ってしまって、どこにも行けなくて彷徨ってる様子を表してるんやな。
これは、「大変な事態が広範囲に及んでいる」を伝える言葉やな。
みんながみんな戦いで困ってしまって、どこにも行けなくて彷徨ってる様子を表してるんやな。
これは、「大変な事態が広範囲に及んでいる」を伝える言葉やな。
【語源・由来】
哀しげに鳴く大雁が、野原のいたるところにいるということから。
【典拠・出典】
『詩経』「小雅・鴻雁」
【類義語】
・哀鴻遍地(あいこうへんち)
・鴻雁哀鳴(こうがんあいめい)
・鴻雁干飛(こうがんうひ)
哀鴻遍野(あいこうへんや)の解説
カンタン!解説
「哀鴻遍野」っていうのは、ちょっと難しい感じの言葉だけど、大変な戦争の後で、どこを見ても負けた兵士や逃げ出した人たちがいるような様子を表すんだよ。
「鴻」っていうのは、大きな雁(ワイルドガチョウ)のことで、「哀鴻」は、悲しそうに鳴きながら飛んでいる雁のことを言うんだ。そして、「遍野」っていうのは、広い野原のどこまでも、という意味だよ。
だから、「哀鴻遍野」という言葉は、まるで悲しく鳴く雁が広い野原のあちこちにいるような、悲しい光景を表しているんだ。例えば、「町は哀鴻遍野と化した」と言うと、その町が戦争で大変なことになって、どこに行っても困っている人たちがいるような状況を表しているんだよ。
哀鴻遍野(あいこうへんや)の使い方
去年、ロヒンギャの武装組織による襲撃に対してミャンマー軍が掃討作戦を実施したことで、ロヒンギャから70万人くらいの人達が国境を越えて隣国バングラデシュに避難し、哀鴻遍野となっているようだよ。
宗教が違うって言うだけで、国籍を認めてもらえないなんて悲しい話よね。
世界中の人達がお互いを認め合う平和な世の中が来ると良いよね。
そうね。そうしたら哀鴻遍野がなくなるわね。
哀鴻遍野(あいこうへんや)の例文
- 地震、津波の影響及び、福島第一原発事故の影響が続く福島県では、避難者がいまだ五万人いて、哀鴻遍野の状態が続いています。
- 民族紛争が起こり、激しい戦いのあと、戦場となった町は哀鴻遍野と化していました。
- 内戦のせいで、哀鴻遍野の状態でたくさんの国民が難民となって国外に逃げ出しています。
- エネルギー資源の奪い合いのために紛争が起き、哀鴻遍野と化しました。
- 哀鴻遍野の状態にしないためには、みんな同じ地球に生きる生物だという意識が必要です。