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夏炉冬扇【かろとうせん】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語・英語訳)

夏炉冬扇

【四字熟語】
夏炉冬扇

「冬扇夏炉」とも言う。

【読み方】
かろとうせん

【意味】
時期が外れてしまったため、無用なもの、役に立たないものを示す。

単に「あっても役に立たないもの、かえって邪魔になるもの」の意味で使うのは誤りで、正しくは「時期が外れているため役に立たない」です。

【語源由来】
夏の火鉢と冬の扇のことで、時季外れの無用なもの、転じて今となっては役に立たない人物やもの。例えば、君主の信用や寵愛を失った者、恋人に捨てられた女性の意味でも用いる。

【典拠・出典】
論衡』逢遇

【類義語】
冬扇夏鑪(とうせんかろ)
六菖十菊(りくしょうじゅうぎく)

【英語訳】
・summer fires and winter fans
・useless things


夏炉冬扇(かろとうせん)の使い方

健太
あーあ、まずった・・・・・・
ともこ
どうしたの? 元気ないわね。
健太
この前、友達に展覧会の招待券2枚を渡したんだけど・・・・・・どうやら別れちゃったみたいなんだよね。さらに、チケットも招待期限が過ぎてたみたいで。
ともこ
まさかの夏炉冬扇だったわけね・・・・・・

夏炉冬扇(かろとうせん)の例文

  1. このタイミングでの資料提出は、夏炉冬扇も同然だ。
  2. ここでは夏炉冬扇とも思えるこの品々も、時期が来れば重用されるだろう。
  3. あれほど上司から寵愛を受けていたにもかかわらず、今や彼は夏炉冬扇のごとく切り捨てられた。

まとめ

『論衡』には【夏炉冬扇】は「益無き能を作し、補う無きの説を納るるは、夏を以て炉を進め、冬を以て扇を奏むるなり」とあります。これを訳すと「役に立たない才能を振りかざし、役に立たない意見を君主に提出するのは、夏に囲炉裏をすすめ、冬に扇を差し出すことと同じだ」となります。もともとは時期に即した時に使えば非常に役に立つものでも、時期を逸すると無用の長物となってしまう、ということです。すべてはタイミングが大事なのですね。


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