遺簪墜屨の意味(語源由来・出典)
【四字熟語】
遺簪墜屨
【読み方】
いしんついく
【意味】
なくしたかんざしと、落としたくつ。日頃使い慣れたものに愛着をもつたとえ。
ほぉ〜、それは「使ってると気づかへんけど、無くすとその大切さを痛感する」ってことかい?
普段からよく使ってるものって、それだけで特別なんやな。
これは、「普段の生活の中の小さなものでも大切にしろよ」って、教えてくれる言葉やね。
普段からよく使ってるものって、それだけで特別なんやな。
これは、「普段の生活の中の小さなものでも大切にしろよ」って、教えてくれる言葉やね。
【語源・由来】
孔子が、簪(かんざし)をなくして泣いている夫人に会った故事、また、楚の昭王が、呉との戦いの最中に靴をなくしたことを惜しんだ故事から。
【典拠・出典】
『韓詩外伝』「九」
遺簪墜屨(いしんついく)の解説
カンタン!解説
「遺簪墜屨」ってのは、なくしてしまった髪留めや、落としてしまった靴を意味するんだ。でも、その具体的な物を指すんじゃなくて、自分が大事にしてる、普段から使ってるものを失ったときの悲しみや寂しさを表現する言葉なんだ。
この言葉の背景には、昔の話があって、有名な人・孔子が、髪留めをなくしたことで泣いている女性に出会った話や、昔の王様が戦争中に自分の靴をなくして、それをすごく残念がったっていう話があるんだ。
例えば、「遺簪墜屨だったかばん」と言うと、そのかばんをすごく大事にしていたのになくしてしまった、っていう意味になるんだよ。
遺簪墜屨(いしんついく)の使い方
ああー。あの鉛筆がないと駄目だ。勉強できないよ。
遺簪墜屨ね。これじゃないとだめっていう位愛着があるものってあるわよね。でも、鉛筆があっても勉強しないじゃないの。
あの鉛筆じゃないと、転がしてテストの答えを当てることが出来ないんだ。
そんな当てずっぽうなことをやっていないでちゃんと勉強しなさーい。
遺簪墜屨(いしんついく)の例文
- 爪先に穴があいたこの靴は、僕にとって遺簪墜屨で履きやすかったので、同じものをまた買おう。
- 遺簪墜屨だったかばんが壊れて、新しいのにしたら慣れなくて使いにくいです。
- この万年筆は、祖父の代からずっと使われてきたもので、僕にとっても遺簪墜屨の品なんです。
- このブラシは、遺簪墜屨なので、ボロボロになっても捨てる気になれない。
- 6年間苦楽を共にした、遺簪墜屨のランドセルとも卒業した今日でさよならです。
具体的には、なくした簪や落としてしまった靴といった、日常生活で使うものを失うことでその大切さを感じるという意味があるんだ。