一元描写の意味(語源由来)
【四字熟語】
一元描写
【読み方】
いちげんびょうしゃ
【意味】
小説の作中人物を主人公の視点からのみ一元的に描写すべきであるとする小説作法。
ええっと、つまり、「お話を主人公の目だけで見て描いていく」ってことやな。
まるで自分が主人公になったかのように、その人の気持ちや見てる景色だけを描いていくんやな。
それやと、読む人も主人公の気持ちになりやすいわけやな。
これは、「主人公の目線で物語を楽しむ」っていうお話し方の一つなんやで。
まるで自分が主人公になったかのように、その人の気持ちや見てる景色だけを描いていくんやな。
それやと、読む人も主人公の気持ちになりやすいわけやな。
これは、「主人公の目線で物語を楽しむ」っていうお話し方の一つなんやで。
【語源・由来】
岩野泡鳴の主張した描写論。作品中に作者の視点を担う人物を設定し、すべてをその人物の目を通して観察し、描写してこそ真の人生が描かれるというもの。田山花袋の平面描写に反対して主張された。
【典拠・出典】
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一元描写(いちげんびょうしゃ)の解説
カンタン!解説
「一元描写」っていうのは、小説を書くときの方法の一つで、物語を主人公の視点だけから描くっていうやり方のことなんだよ。これは岩野泡鳴っていう人が提案した方法だよ。
これは、物語の中の人物の視点を作者が取ることで、物語全体をその人物の目を通して描き出すっていう考え方だよ。つまり、全部その主人公が見て感じたことだけで物語を作り上げるんだ。岩野泡鳴は、それが人生の本当の姿を描く一番いい方法だと思っていたんだよ。
これは、田山花袋が提案した「平面描写」っていう方法とは対立する考え方で、その反対の立場から提案されたんだ。一元描写が提唱される、っていうのは、この一元描写っていう方法が物語を書くためのいい方法だと提案される、っていうことを意味しているんだよ。
一元描写(いちげんびょうしゃ)の使い方
一元描写って何?
現代の小説によくみられる手法で。例えば、監督である主人公がカメラを持って、主人公の主観で撮影した映像のようなものよ。
今では普通だから、小説というものは昔から一元描写なんだと思っていたよ。
あら。日本最古の小説と言われている竹取物語は違うでしょう。
一元描写(いちげんびょうしゃ)の例文
- 一元描写が提唱される前は、事象の羅列で成り立っていて、起きた事件に対する主人公が起こした行動をもってして心情を推測する必要がありました。
- 主人公に視点を固定した一元描写は理解しやすく、主人公に焦点を当て続けた平面描写は、心の内面が読みにくい。
- 一元描写とは、作中に取り扱った世界を、その世界に関わる人物の一人から見た世界として描写することです。
- 一元描写では、作者が主人公の認識を超えた事柄を述べることはできない。
- 一元描写は、主人公の描写についても別の目から見てはいけないので、主人公は、泣きそうでしたというような、主人公以外の存在から見た描写は認められない。
これにより読者は主人公だけの視点で物語を体験することになるんだ。