一遊一予の意味(語源由来・出典)
【四字熟語】
一遊一予
【読み方】
いちゆういちよ
【意味】
遊んだり楽しんだりする。天子が諸国を視察してまわること。昔、王は遊覧して楽しみながら諸国を視察し、民の生活に足りないものを援助したことから。
あぁ、それって、「遊びの中にも大切なことを学ぶ」ってことやね。
天子さまが各地を見て回るのも、ただの遊びやけんくて、色んなことを学ぼうとしてるんやな。
これは、「遊び心を持ちながらも、学びを大切にする」っていう考え方を示してるんちゃうか。
天子さまが各地を見て回るのも、ただの遊びやけんくて、色んなことを学ぼうとしてるんやな。
これは、「遊び心を持ちながらも、学びを大切にする」っていう考え方を示してるんちゃうか。
【語源・由来】
「予」は楽しむ、遊び楽しむという意味。
【典拠・出典】
『孟子』「梁恵王・下」
一遊一予(いちゆういちよ)の解説
カンタン!解説
「一遊一予」という言葉は、元々は昔の王様が国を巡って遊んで楽しむことを指す言葉だったんだよ。でも、ただ遊んでいるだけじゃなく、国を巡る途中で、人々の生活に何が足りないかとか、どんな困っていることがあるかをチェックして、助けてあげるようなこともしていたんだ。
「予」という字は、楽しむって意味があるんだよ。だから、この四字熟語は、楽しみながら見て回る、けれども、その中で何か助けるようなこともする、っていうニュアンスがあるんだ。
例えば、「知事が県内を一遊一予する」という文は、知事が県のいろんなところを楽しみながら回って、同時に、どんな問題や困っていることがあるかを確認するってことを意味しているんだよ。
一遊一予(いちゆういちよ)の使い方
父さんは、上司が一遊一予をしてみせないと、部下が休めないって言って、いつも遊んでいるんだよね。
へえ。でもそれも一理あるかもしれないわね。上司が帰らないと帰りにくいらしいわよ。
僕だったら上司よりも先に帰るけどなあ。
健太くんは、授業中に先生の目を気にすることなく、平気で寝ているくらいだものね。
一遊一予(いちゆういちよ)の例文
- 土砂崩れで、家族が生き埋めになり悲しんでいる国民がいるというのに、首相は一遊一予、ゴルフを楽しんでいたそうです。
- 知事が県内を一遊一予することで、もっと頑張っているところを見せようと県民の励みになるそうです。
- 不作の今、殿様が一遊一予されますと、国民の励みになるどころか、殿様をもてなすために国民に苦労と悲しみを与えることになります。
- 水戸光圀公が一遊一予したという史実はないそうですが、名君だったのは間違いないそうです。
- 首相が一遊一予する姿よりも、質素倹約している姿を見せたほうが、国民は納得します。
昔の天子が国々を回って視察して学ぶという状況から来ているんだよ。