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一簣之功【いっきのこう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

一簣之功の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
一簣之功

【読み方】
いっきのこう

【意味】
仕事を完遂する間際の最後の努力。最後のひとふんばり。また、仕事を完成するために重ねるひとつひとつの努力にもいう。「簣」は土を乗せて運ぶ道具の意。もっこ。もっこ一ぱいの土。

四字熟語の博士
「一簣之功」という四字熟語は、仕事や課題を完成させるための最後の力を入れること、そしてそのための一つ一つの努力を表しているんだよ。
長い道のりの最後に必要な最終的な努力や、その道のりでの継続的な努力の重要性を示している。
助手ねこ
それって「ゴールまであとちょっと!最後の力を出してがんばる」ってことやな。
そして、ゴールまでの道のりで、一歩一歩、コツコツと努力してきたんやな。
「最後まであきらめず、ずっと努力し続ける」って意味なんやで。

【語源・由来】
山を為ること九仞、功を一簣に虧く。

【典拠・出典】
書経』旅獒

【類義語】
・九仞之功(きゅうじんのこう)

一簣之功(いっきのこう)の解説

カンタン!解説
解説

「一簣之功」という言葉は、最後の一歩を踏み出して目標を達成することや、目標に向かっての小さな努力の積み重ねを指すんだよ。この中の「簣」というのは、土を運ぶための竹のかご、みんなもっこって言うの知ってる?「一簣」とは、そのもっこがいっぱいになるほどの土のことを指してるんだ。

この言葉の背景には、巨大な山を作るためにも、最後の一盛りの土が必要、っていう考え方があるんだよ。それを「九仞きゅうじんの山をつくるにも、最後のもっこ一盛りが必要」と言うんだ。それは、大きな目標を達成するためには、最後まで諦めずに努力を続けることが大切、っていう意味だよ。この考え方の元になったのは、『書経しょきょう』っていう古い本の中の「旅獒りょごう」という部分から来ているんだよ。

要するに、「一簣之功」とは、目標に向かっての最後の力を振り絞ることや、一歩一歩の努力の積み重ねが大切だよ、ということを教えてくれる言葉なんだ。

一簣之功(いっきのこう)の使い方

ともこ
健太くん。一簣之功よ。がんばれー。
健太
よいしょっと。あと頭を乗せるだけだね。
ともこ
ええ。長い道のりだったわね。最後の仕上げは慎重にね。
健太
うん。よいしょっと。やっとできた。大きな雪だるまが完成したよ!

一簣之功(いっきのこう)の例文

例文
  1. 受験まであと一か月、一簣之功が合否を分けると思います。
  2. 何度も何度も会議を重ね、みんなの一簣之功でこの企画が成功しました。
  3. 残り百メートルのところで一簣之功をみせ、優勝することが出来ました。
  4. 一簣之功、山のぼりは、一歩一歩の積み重ねによって登頂できるものです。
  5. 一簣之功、長い年月をかけて積み重ねた努力が今の成功へと導いてくれました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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