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一措一画【いっそいっかく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

一措一画の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
一措一画

【読み方】
いっそいっかく

【意味】
漢字の一つの点。一つの画。

四字熟語の博士
「一措一画」という四字熟語は、漢字でいう一つの点や一つの線を意味するんだ。
最小の単位で、非常に細かい部分を指す言葉なんだよ。
助手ねこ
それは「一つのちっちゃな点や線」ってことやな。
細かいところまで見るって大切やね。
この言葉は、細かい部分にも注意を払うってことを教えてくれるんやろな。

【語源・由来】
「画」は筆画のこと。

【典拠・出典】
顔氏家訓』「書証」

【類義語】
一点一画(いってんいっかく)

一措一画(いっそいっかく)の解説

カンタン!解説
解説

「一措一画」は、文字を書く際の非常に細かな部分、つまり、一つの点や一つの線を指す言葉。「一措」は一つの点を、そして「一画」は一つの筆画を意味しているよ。

漢字は、複数の筆画から成り立っていることが多いね。例えば、「林」という漢字は、2つの「木」が並んでできてる。そして「木」自体も、4つの筆画から成り立っている。このように、一つの漢字を構成する筆画の一つ一つが非常に重要で、間違った筆画や、筆画の順序を間違えると、その漢字の意味や読み方が変わってしまうことがある。だから、文字を書く際には、細かな部分まで正確に書くことが求められるよ。

「一措一画」は、そうした文字の細かい部分を大切にすることの重要性を表しているんだ。そして、この言葉は文字だけでなく、他のさまざまな場面でも使われるよ。例えば、ある仕事やタスクを行う際に、細部まで注意深く、丁寧に行う必要があるときに、「一措一画を欠かさずに」というように使うことができる。

「一措一画」は、文字を書く際の細かい部分を大切にすることを表す言葉。これは、文字だけでなく、日常生活の中でのさまざまなタスクや仕事においても、細部まで注意を払い、丁寧に行うことの重要性を表しているんだね。

一措一画(いっそいっかく)の使い方

健太
今の国語の先生は、一措一画に厳しくて、ハネやトメが間違えているだけで、ばつにされてしまうんだよ。
ともこ
それは大変だけど、自分のためを思えば、素晴らしいことじゃないの。
健太
まあね。確かに字はきれいになったよ。でも、先生も一個一個採点するのは大変だろうにね。
ともこ
それだけ生徒のことを思ってくれているのよ。

一措一画(いっそいっかく)の例文

例文
  1. 一措一画、気合をこめて書初めを仕上げました。
  2. 一措一画、心をこめて、健太くんへのラブレターを書きました。
  3. 気を使う目上の人への手紙なので、一措一画、丁寧に書き、何度も読み直しました。
  4. 一措一画、きちんと書く姉に代筆してもらいました。
  5. 一措一画、おろそかにして書いているような人を私は、仕事のパートナーとして信用できません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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