本末転倒の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
本末転倒
【読み方】
ほんまつてんとう
【意味】
大事なことと、つまらないこととが反対になること。大事な点と、どうでもいいこととを取りちがえること。物事の根本的なことと、そうでないこととを取り違えること。
本当に重要なことを忘れて、ちっちゃなことにばかり目を向けるんや。
これは、「大切なことと些細なことを正しく区別する必要性」を教えてくれる言葉なんやで。
【語源・由来】
本末の「本」とは大事なこと、「末」とはつまらないこと、目的ではないこと。「転倒」は逆さまになっているということから。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・主客転倒(しゅかくてんとう)
・冠履転倒(かんりてんとう)
・釈根灌枝(しゃくこんかんし)
・舎本逐末(しゃほんちくまつ)
・冠履倒易(かんりとうえき)
【英語訳】
put the cart before the horse
get one’s priorities wrong
それって本末転倒だと思わない?
Don’t you think you’re puuting the cart before the horse?
“put the cart before the horse”を直訳すると馬の前に荷車を置くということ、そこから転じて本末転倒と意味する。
本末転倒(ほんまつてんとう)の解説
「本末転倒」っていうのは、物事の大事な部分と、そうでない部分を間違えてしまうことを言うんだよ。
「本末」っていうのは、大切なことと、そんなに大切じゃないこと、みたいな意味さ。
「転倒」は、ひっくり返すことなんだ。
要するに、「本末転倒」って言葉は、大切なこととそうでないことを逆に考えちゃう、ってことを指すんだよ。
例えば、「本末転倒もはなはだしい」、「本末転倒した考え」っていう風に使うと、物事の重要な部分とそうでない部分が逆になっている、って意味になるよ。
「転」っていう文字は、「顛」とも書くことがあるんだよ。
でもね、大切なこととそうじゃないことをきちんと理解して、物事を考えることが大事だよ。
本末転倒(ほんまつてんとう)の使い方
本末転倒(ほんまつてんとう)の例文
- 塾の勉強ばかりに力を入れて、学校の宿題をする時間もなくなるなんて全く本末転倒だ。
- 実家からの仕送りもなく、一人暮らしで自分で生計を立てなくてはならないのはわかるが、アルバイトばかりで単位を落として奨学金をもらえなくなっていては本末転倒も甚だしい。
- ダイエットのために一日断食したが、その反動で翌日にバイキングに行っていては本末転倒だ。
- 部屋を整理したくて整理グッズをたくさん買ったらそのせいで部屋が散らかっちゃったから本末転倒だ。
- 語学を勉強するために留学をしたのに、結局現地で日本人の友達とばかり遊んで全く勉強しないのは本末転倒だよ。
本末転倒の文学作品などの用例
- 飲み水を削ってまで耕地を開こうとのお考えは、本末転倒ではありますまいか。<杉本苑子・玉川兄弟>
本来重要なものが後回しになり、本来は小さな問題が大きく取り上げられてしまうんだ。