著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

一瓢一箪【いっぴょういったん】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【四字熟語】
一瓢一箪

【読み方】
いっぴょういったん

【意味】
わずかばかりの飲食物。清貧に甘んじる生活のたとえ。

【語源・由来】
一つのひさご(瓢)に入れた飲み物と、一つのわりご(箪)に盛った食物の意から。「論語」雍也 (ようや) より。「賢なる哉回や、一箪の食一瓢の飲、陋巷に在り」

【典拠・出典】

【類義語】
・一瓢之飲(いっぴょうのいん)
・一簞之食(いったんのし)

一瓢一箪(いっぴょういったん)の使い方

健太
兄さんは、弁護士をやめて農業をやることにしたんだけど、今は研修中で給料が少ないんだ。
ともこ
農業は自然相手だから、収穫量が定まらなくて大変な仕事よね。
健太
そうなんだけど、一瓢一箪の生活なのに、兄さんの顔は、以前よりもキラキラしているよ。
ともこ
へえ。うまく軌道に乗ると良いわね。

一瓢一箪(いっぴょういったん)の例文

  1. 高級ブランドを追い求め心をすり減らして働くよりも、一瓢一箪で心安らかに生きていたい。
  2. 会社を大きくした父は、財産をすべて僕たちに分け、自分は一瓢一箪の生活をしていますが、楽しんでいるようです。
  3. 一瓢一箪で、物欲を捨て、ひたすら学問にはげみました。
  4. 一瓢一箪の生活は、見栄を張る必要が無いので気楽で楽しく自由です。
  5. 無駄なものをすべて失くし、家はこの世の仮の住まいと考え、一瓢一箪の暮らしをしています。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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