【四字熟語】
邯鄲之歩
【読み方】
かんたんのほ
「かんたんのあゆみ」とも読む。
【意味】
本来の自分を忘れて、やたらと他人の真似をしたため、両方ともうまくいかなくなってしまうことのたとえ。
【語源・由来】
「邯鄲」は、中国戦国時代、趙の都となった都市の名。「歩」は、「あゆみ」とも読む。中国戦国時代、燕の田舎に住む若者が邯鄲に行き、町の人々の歩き方を真似したが、それが身につかないうちに故郷での歩き方も忘れてしまい、腹ばいになって帰ってきたという説話から。
【典拠・出典】
『荘子』「秋水」
【類義語】
・邯鄲学歩(かんたんがくほ)
邯鄲之歩(かんたんのほ)の使い方
どうしよう・・・。
健太くん。何を悩んでいるの?
絵が上手い人のまねをして絵を描いていたら、本来の自分の絵を忘れてしまったんだ。しかもどうやって絵を描けばいいのかもわからなくなってしまったんだ!
邯鄲之歩ね。無性に絵を描きたくなるまで、しばらく休んでみたらどうかしら?いつかまた、何を描きたかったのか思い出す日が来るわよ。
邯鄲之歩(かんたんのほ)の例文
- 邯鄲之歩、標準語で話しをするようにしていたら、生まれ故郷の方言を忘れてしまいました。
- プロの選手の真似をしていたら、邯鄲之歩になってしまいました。
- あこがれの女優さんの真似をしていたら、邯鄲之歩になり、自分というものを見失ってしまいました。
- 邯鄲之歩、直木賞をとった小説を参考にして、小説を書き始めましたが、独自性を持たせることが出来ず行き詰りました。
- 邯鄲之歩になってしまうから、他の人の作品は見ないことにしているんだ。