著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

奇貨可居【きかかきょ】の意味と使い方や例文(故事・出典)

【四字熟語】
奇貨可居

【読み方】
きかかきょ

【意味】
好機はうまくとらえて、利用しなければならないというたとえ。珍しい値打ちのある物は貯えておいて、将来値が上がってから売ること。

「奇貨」は珍しい価値のあるもの。転じて、絶好の機会のたとえ。「居」はたくわえる、手元に置く意。

【故事】
中国戦国時代末、趙の人質となっていた秦の子楚を豪商の呂不韋が見出し、「これは掘り出しものだ、とっておかなくては」と援助し、のち子楚は秦の荘襄王(始皇帝の父)となり、呂不韋はその大臣となった故事から。

【典拠・出典】
史記』「呂不韋伝」

奇貨可居(きかかきょ)の使い方

健太
ともこちゃん。聞いて聞いて。あのね、憧れていた女の子と同じ委員会になったんだよ。
ともこ
まあ。奇貨可居よ!これをきっかけに仲良くなるしかないわよ。
健太
そうだよね。でも緊張してうまく話せるかどうか自信がないんだ。
ともこ
そんな弱気なことを言っている場合じゃないわ。全力で頑張るのよ!

奇貨可居(きかかきょ)の例文

  1. 奇貨可居、希少なカードを手に入れたので、もっと価値が出るまで大事に持っておこう。
  2. 奇貨可居、珍しい絵を見つけたので将来人気が出た時に高く売るために購入することにしました。
  3. 奇貨可居、なかなか売り物件が出ないマンションに空きが出たので、将来の値上がりを見越して即購入しました。
  4. 奇貨可居、ここで次期社長と仲良くなっておけば、僕の出世は間違いない。
  5. 奇貨可居、これは掘り出し物だ、いずれ価値が10倍になるぞ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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