著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

九皐鳴鶴【きゅうこうのめいかく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
九皐鳴鶴

【読み方】
きゅうこうのめいかく

【意味】
賢人は身を隠しても,その名声は広く世間に自然に知れ渡るということ。「九皐」は山の奥深い場所にある沼沢。山奥にある沼沢で美しい鳴き声の鶴が鳴くという意味から。

【語源・由来】
山の奥深くに隠居している賢者の名声は、自然と広まるということをたとえた言葉。

【典拠・出典】
詩経』「小雅・鶴鳴」

九皐鳴鶴(きゅうこうのめいかく)の使い方

健太
山奥に男の人が一人で暮らしているんだけど、有名なお医者さんだったらしくて、噂が噂をよんで、お客さんがひっきりなしに訪れているらしいよ。
ともこ
へえ。九皐鳴鶴ね。本物の名声は、隠せるものじゃないのね。
健太
すごいよね。最新の機械があるわけじゃないのに、おばあちゃんの病気を言い当てたんだよ。
ともこ
聴診器を使いこなせないお医者様が増えているというのに、まだそういう名医がいるのね。

九皐鳴鶴(きゅうこうのめいかく)の例文

  1. 九皐鳴鶴、地位や名誉を捨てたとしても、君のような素晴らしい人の名声は地の果てまで届くでしょう。
  2. 九皐鳴鶴、高名なピアニストだったことを隠しても必ずみんなの知る所となるでしょう。
  3. 九皐鳴鶴、平凡な主婦になっても彼女の才能は隠せないもので、今ではみんなのカリスマです。
  4. 九皐鳴鶴、引退したと言っても彼の名声にかなう人なんていない。
  5. 九皐鳴鶴、第一線を離れても彼の名声はとどまることを知らず広まっている。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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