【四字熟語】
董狐之筆
【読み方】
とうこのふで
【意味】
権力の圧力に屈せず、また権勢にこびへつらうことなく、歴史的事実を正しく記述すること。
【語源・由来】
「国主霊公が部下に殺されたその時、大臣であった趙盾は国外に亡命するところであった。董狐は趙盾がまだ大臣の位にいたことから、趙盾が国主を殺したと記述した。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「宣公二年」
董狐之筆(とうこのふで)の使い方
この歴史の教科書って正しいのかな?
どういうこと?
教科書の下になった資料が、時の権力者が、自分に都合のいいように書き換えて残したものだったりしないかな?
董狐之筆で歴史を書き記した人ばかりじゃないでしょうね。だからなのか、歴史の教科書はどんどん変わっていっているらしいわよ。
董狐之筆(とうこのふで)の例文
- 董狐之筆の精神を忘れ、ねつ造する新聞記者が後を絶ちません。
- 資料を改ざんするなんて、霞が関の役人に、董狐之筆の心は無いのでしょうか。
- 戦時中、董狐之筆を守り抜いて政府を批判した人は投獄されました。
- 彼は、王様にどんなにおどされても董狐之筆を貫きました。
- 董狐之筆、私は軍に命を絶たれても戦争の愚かさを後世に伝えます。