著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

走馬看花【そうばかんか】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
走馬看花

【読み方】
そうばかんか

【意味】
物事の表面だけ見て、本質を理解しないこと。うわべの理解だけで、満足していること。

【語源・由来】
もとは科挙(官吏登用試験)に合格した者が馬を走らせ、得意げに都の花を見て回ったことをいう。
「走馬」は馬を走らせること。「看花」は花を見ること。

【典拠・出典】
孟郊「登科後」

走馬看花(そうばかんか)の使い方

健太
うーん。なかなかうまく花の絵を描くことが出来ないなあ。
ともこ
走馬看花、花のことを理解していないからよ。
健太
なるほど。花のことをもっと知れば良いんだね。確かに、先生に与えられたから描いていただけで、興味を持って見ていなかったよ。
ともこ
興味を持って花を描いたら、とても素晴らしい絵になると思うわ。

走馬看花(そうばかんか)の例文

  1. 一夜漬けでその場しのぎの勉強をしていては、走馬看花、勉強を本当に理解したとは言えません。
  2. 走馬看花、観察力が足りないと初動捜査に遅れが生じますよ。
  3. 外見だけで人を好きになっては、走馬看花、その恋は、長続きしませんよ。
  4. 作曲家の生き方を知らないと、走馬看花、人を感動させる演奏はできません。
  5. 走馬看花、表面的な華やかさだけ見て、内情が大変なことを知らない。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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