【四字熟語】
五蘊皆空
【読み方】
ごうんかいくう
【意味】
仏教で、人間界の存在や現象は、一切空であるということ。
【語源・由来】
「五蘊」は人間を形成する五つの要素のこと。色(肉体)、受(感覚)、想(想像)、行(意志)、識(判断)。
【典拠・出典】
『般若心経』
【類義語】
・一切皆空(いっさいかいくう)
・色即是空(しきそくぜくう)
五蘊皆空(ごうんかいくう)の使い方
ともこちゃん。このドレス、何色に見える?
青と黒に見えるわ。それがどうしたの?
僕には白と金色に見えるんだよ。同じドレスの写真なのに、人種や性別によって見え方が異なるんだって。世の中の物事はすべて五蘊皆空だよね。
そうね。これが正解ってことはないのかもしれないわね。
五蘊皆空(ごうんかいくう)の例文
- 私もあなたも空なる存在、五蘊皆空なんだから美醜なんて誰にも判断できないんです。
- 自分の悩みは自分の脳が作りだしただけのものかもしれない、五蘊皆空の境地で悩みなんて捨ててしまいなよ。
- 五蘊皆空というように、この絵を見た時のイメージは見た人の心の中で様々な形になる。
- 五蘊皆空の境地で、「リンゴ」ではない概念としての「リンゴ」を描いたらすごい絵が描ける気がする。
- 昨日、ともこちゃんとご飯を食べたのだけれども、これも五蘊皆空でいうと、食べるというイメージで捉えているだけのことなのだろうか。