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朝令暮改の意味(出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
朝令暮改
【読み方】
ちょうれいぼかい
【意味】
朝に出した命令を夕方にはもう改めること。方針などが絶えず変わって定まらないこと。
朝に言ったことが、もう夕方には変わってしまうなんて、ちょっと困っちゃうよな。
これは、「安定せずにころころ変わること」を表すんやな。
【典拠・出典】
『漢書』「食貨志」
【類義語】
・朝改暮変(ちょうかいぼへん)
【英語訳】
an unsettled course of action
lack of principle
朝令暮改の政策 a capricious[an inconstant]policy
朝令暮改(ちょうれいぼかい)の解説
「朝令暮改」っていうのは、命令やルールがバタバタとよく変わることを言うんだよ。
だから、「朝令暮改」って言ったら、朝に決まったルールが、もう夕方には変わってしまっている、という感じだね。
この言葉は、「朝に令して暮れに改む」って読むんだよ。
つまり、朝に出した命令が、夕方にはもう変わってしまう、という意味になるんだ。
なんていうか、ルールがコロコロ変わって、安定しない、そんな状態を表しているんだ。
この言葉の出どころは、「漢書」っていう本から来てるんだよ。
この本は、中国の歴史を詳しく書いたもので、「朝令暮改」って言葉もその中で使われてたんだ。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)の使い方
あ、健太くん、スペシャル抹茶ラテとチーズケーキとミルクレープおごってね!
(やっぱり、美味しいものが大好きなともこちゃんのことだから、期間限定のスペシャル抹茶ラテが500円だってことは分かってたかあ・・・。なんだか僕の方がだまされたみたいだ。朝令暮改のようだなあ・・・。)
朝令暮改(ちょうれいぼかい)の例文
- ご主人様の朝令暮改に、私は振り回されてばかりだ。
- 彼は朝令暮改だと周囲の人から口々に言われ、今では反省している。
- 我が国の王様が掲げる政策は朝令暮改で、貴族の反感を買い、国民が飢えに苦しんでいる。
- 私の妹は朝令暮改で、私が聞いてもいないことをまるで前々から言っていたことのように話す。
- 朝令暮改を正すことのできる人は素晴らしい。
朝令暮改の文学作品などの用例
- そんな混乱や新政府の経済政策の朝令暮改のために相場の立ち合いがなく、この状態が三年つづいた。<司馬遼太郎・俄>
「朝令暮改」から見る自己決定の力とは?幸福感を高める新しい視点
「朝令暮改」は、古くからの四字熟語で、ある決定や命令を朝に出して、その日の夕方にはそれを変更することを意味しています。
多くの場合、この言葉は意見や決定を安易に変える、または一貫性のない人を指して使われるため、多くの人々にとってはネガティブな印象を持っています。しかし、最新の科学的研究によれば、この「朝令暮改」の概念が私たちのストレスを軽減し、幸福感を高めることができる可能性が浮かび上がってきました。
経済産業研究所の西村和雄と同志社大学の八木匡が行った調査によれば、幸福感に影響を与える要因の中で「自己決定」は非常に強い関連があることが示されました。具体的には、健康や人間関係といった要素よりも、自分自身の選択や決定を重視することが、幸福感を感じる上で非常に重要であることがわかりました。
自分自身で意思決定を行い、それに責任を持つことで、達成した際の幸福感は非常に大きくなると言われています。この自己決定の重要性は、大きな選択だけでなく、日常の小さな選択においても見られます。
例えば、自分から進んで勉強を始めるつもりであったにも関わらず、親や他者から勧められたことでやる気を失ってしまう、といった経験は多くの人に共通するものでしょう。これは、人々が本能的に自分の選択や行動を自分で決めたいという欲求を持っているためです。
しかし、この自由な選択が他者によって制限されると、リアクタンスという現象が起き、無意識に反発的な行動をとります。
このリアクタンスを上手く避け、または自己決定として再解釈することで、幸福感を向上させることが可能となります。朝令暮改の考え方を用いれば、元々の意思や計画が変わっても、新しい選択や変更を自分自身の決定として受け入れ、それを肯定的に捉えることで、幸福感を感じやすくなると考えられます。
これは、日常生活のさまざまな場面での選択や決定においても応用できるため、朝令暮改を適切に取り入れることで、ストレスを軽減し、より充実した生活を送るヒントとして役立つでしょう。
朝に出した命令が、すぐに夕方には変わってしまうというイメージから来ているんだ。