【四字熟語】
尋章摘句
【読み方】
じんしょうてきく
「章を尋ね句を摘む」とも読む。
【意味】
こまかいところに気をとられ、大局的なものの見方ができないこと。
【語源・由来】
「尋章」は一章のことを考えるという意味。「摘句」は一句を取り出すこと。文章や詩の一章一句のこまかな部分に気をとられて、全体の意味や趣意が理解できないという意味から。
【典拠・出典】
『三国志』「呉志・孫権伝」
【類義語】
・尋言逐語(じんごんちくご)
・滞言滞句(たいげんたいく)
尋章摘句(じんしょうてきく)の使い方
空手部が最近、不協和音が鳴り響いているんだよね。
そんなに仲が悪いの?
部長として、個々の喧嘩が無いように細かく見ていたつもりだったんだけどな。
尋章摘句というように、細かく見過ぎて全体を見ていないんじゃないの。空手部全体を俯瞰してみたら、見えてくるものがあるかもしれないわよ。
尋章摘句(じんしょうてきく)の例文
- 尋章摘句、木を見て森を見ず、君がやっていることはそういうことだよ。
- 目先の利益にとらわれて、将来のことを考えないようでは尋章摘句、後で痛い目を見ます。
- 便利さを追い求めることは、尋章摘句、地球環境を破壊し、いずれ自分で自分の首を絞めることになります。
- 尋章摘句というように、自分に与えられた仕事だけを考えるのではなく、全体を考えて仕事をしましょう。
- 今が幸せならばそれでいいだなんて、尋章摘句、人生長いんだから先のことまで考えましょうよ。